2001年に阪神の指揮官を退いた後、野村克也にはほとんど触れられていない「空白の3年間」がある。社会人野球・シダックスでの日々だ。 当時の番記者が関係者の証言を集め、プロ野球復帰までに迫ったノンフィクション『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(新潮社)が5刷とベストセラーになっている。 そしてシダックス時代の“教え子たち”はいまアマチュア球界の各所で、若き野球人にノムさんの教えを伝えている。『砂まみれの名将』の著者・加藤弘士氏が、中央学院高・相馬幸樹監督を取材した(全2回の1回目/後編へ)。