皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【190】バットを振りました。 文豪の著作物の冒頭部分だけで、バットを振りました。 江戸川乱歩さんの『怪人二十面相』 青空文庫より引用。 そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました。 「二十面相」というのは、毎日毎日、新聞記事をにぎわしている、ふしぎな盗賊のあだ名です。その賊は二十のまったくちがった顔を持っているといわれていました。つまり、変装がとびきりじょうずなのです。 《中略》 賊自身でも、ほんとうの顔をわすれてしまっているのかもしれません。 10行にしました。1行につき、5回ずつ【言って振り】ました。 東京中の町という町では、 二人以上の人が顔をあわせば、 お天気のあいさつでもするように、 怪人二十面相の噂をしていました。 「二十