近年、地方グルメが空前のブームです。中でも名古屋のB級グルメが「名古屋めし」として人気を集めています。 私は名古屋で生まれ、高校までいたので、古くはタモリ(ニセ名古屋弁「エビフリャー」の生みの親)からいじられるなど苦難の時代が続いた故郷がポジティブに注目されることを誇らしく思います。また、東京でもコメダ珈琲や、パスタ・デ・ココなど名古屋めしの店が増えて、懐かしの味を手軽に楽しめるようになったのも嬉しい限りです。 ただ、名古屋めしブームに対しては、以前から漠然と「なんだかおかしいなぁ」と違和感を覚えていました。今回は、このブームを名古屋人はどう思っているのか、名古屋めしの成功はコロナからの復活を目指す飲食業界にとってヒントになるのか、という点について考えてみましょう。 名古屋めしの主役は「二番手・後発組」 コロナ禍で苦境に立たされる飲食業の復活へのヒントを求めて、名古屋めしについて改めて考え