並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

121 - 142 件 / 142件

新着順 人気順

呼吸器内科の検索結果121 - 142 件 / 142件

  • 吸入トレプロスチニルの間質性肺炎に伴う肺高血圧症に対する効果:FVCも改善(INCREASE試験の後解析) - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

    間質性肺炎患者に伴う肺高血圧症に対する初の治療薬として、吸入トレプロスチニルの有効性と安全性が報告されました。 2021年のN Engl J Medに報告されたINCREASE studyですが、詳しくは以下の記事にまとめていますのでご覧ください。 今回この試験の後解析がLancet Respir Medに報告されています。 Nathan SD, et al. Inhaled treprostinil and forced vital capacity in patients with interstitial lung disease and associated pulmonary hypertension: a post-hoc analysis of the INCREASE study. Lancet Respir Med 2021. この後解析の結果から、 吸入トレプロスチニル

      吸入トレプロスチニルの間質性肺炎に伴う肺高血圧症に対する効果:FVCも改善(INCREASE試験の後解析) - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
    • 肺活量の低下は急性増悪発症リスク因子の一つ - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

      1993年に急性増悪の病態が初めて報告されてから30年弱が経ちましたが少しずつ急性増悪の発症リスク因子が明らかとなっています。 過去の記事でも、急性増悪の発症リスク因子には、特発性肺線維症(IPF)、肺機能が悪いこと、動脈血酸素分圧(PaO2)が低いことなどが報告されていることを記載しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。 特発性肺線維症(IPF)の治療薬の一つに、抗線維化薬であるピルフェニドン(商品名:ピレスパ)があります。 ピルフェニドンに関する詳細はこちらをご覧ください⇒【保存版】抗線維化薬とはどのような薬か。ピレスパ、オフェブについてまとめます。 これは2008年に本邦で世界で先駆けて製造販売承認がなされた薬剤ですが、その際に本邦でピルフェニドンの第Ⅲ相試験が行われました。その後解析として、2015年に特発性肺線維症の急性増悪におけるリスク因子が検討されています。 Kondoh

        肺活量の低下は急性増悪発症リスク因子の一つ - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
      • 在宅酸素療法はどのような患者にすすめるべきか、2020年ATSガイドラインから参照① - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

        2020年にアメリカ胸部医学会(ATS)から在宅酸素療法についてのガイドラインが提唱されました。 Jacobs SS, et al. Home Oxygen Therapy for Adults with Chronic Lung Disease. An Official American Thoracic Society Clinical Practice Guideline. Am J Respir Crit Care Med 2020;202:e121–41. 間質性肺炎に関しては、以下の2つの項目について解説されています。 安静時に重度の低酸素がある場合、在宅酸素療法は勧められるか。 労作時に重度の低酸素がある場合、労作時のみの酸素療法は勧められるか。 本日は、この項目①について解説します。 安静時に重度の低酸素がある場合、在宅酸素療法は勧められるか。 間質性肺炎の患者では、進行す

          在宅酸素療法はどのような患者にすすめるべきか、2020年ATSガイドラインから参照① - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
        • 「新型コロナによる急激な肺の線維化(症例報告)」 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

          2020年8月に、新型コロナウイルス感染において肺の線維化が急激に進行する一例の症例が報告されました。 (Combet M, et al. Rapid onset honeycombing fibrosis in spontaneously breathing patient with COVID-19. Eur Respir J 2020) この症例は、新型コロナウイルスに感染した生来健康な37歳の男性です。 左が受診時のCT、右が入院10日目のCTです。 新型コロナだけの影響でよいのか、その他感染や人工呼吸器などの影響がどの程度あるのかわかりませんが、なんとたった10日間でこれほどの変化を起こす方がいることは驚きます。 また、なぜこのような線維化をきたす一群の患者が存在するのか。 このような変化を起こした肺が、今後どのように変化していくのか。不可逆性の線維化をきたすのか、ゆっくり改善し

            「新型コロナによる急激な肺の線維化(症例報告)」 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
          • 国民へ「お願い」ではダメ 「帰省前の外出自粛と陰性確認を」呼吸器内科・倉持仁医師 | AERA dot. (アエラドット)

            インターパーク 倉持呼吸器内科院長 倉持仁 (c)朝日新聞社 本格的な冬が到来し、日本列島がコロナ「第3波」に見舞われている。急増する重症者に医療は逼迫。だが、政治家たちのメッセージは「経済が大事」「感染対策が大事」と、ブレブレで、国民は戸惑うばかり。日本はどのような道を歩むべきなのか。インターパーク倉持呼吸器内科院長の倉持仁医師に聞いた。 *  *  * 若者の感染が多く重症者が少なかった第2波と違い、第3波は高齢者を含む幅広い層に広がっている。検査から重症化までの期間も3、4日とこれまでより短く、中高年では早めに悪化する傾向がみられます。 特に警戒すべきは地方です。東京の医療機関は第1波の経験がありますが、多くの地方は第3波が本格的なコロナ対応のデビュー戦になる。地方の病院では普段、体外式膜型人工肺(ECMO)を複数台回すような医療をめったに行いませんし、人工呼吸器など設備面も脆弱です

              国民へ「お願い」ではダメ 「帰省前の外出自粛と陰性確認を」呼吸器内科・倉持仁医師 | AERA dot. (アエラドット)
            • 進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)の頻度は?(国際アンケート調査) - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

              様々な間質性肺炎で、ある一定の割合で線維化が悪化し、予後不良な経過をたどる一群が存在し、これらを進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD;progressive fibrosing interstitial lung disease)と呼ぶようになりました。 この一群の患者さんに対して、抗線維化薬であるニンテダニブ(オフェブ)の有効性が報告され、保険診療として使用できるようになりました。実際の試験の概要に関しては以下の記事もご覧ください▼▼▼ ではこのような進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)を満たす患者さんがどの程度存在するのか。2017年に国際的なアンケート調査が行われました。 Wijsenbeek M, et al. Progressive fibrosing interstitial lung diseases: current practice in diagnos

                進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)の頻度は?(国際アンケート調査) - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
              • 特発性肺線維症(IPF)における息切れと低酸素は予後不良 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                特発性肺線維症(IPF)では、労作時の息苦しさを自覚したり酸素が下がることがあります。息苦しさを表す指標としてはmMRC質問票が用いられます。 mMRC質問票に関しては以下の記事をご覧ください。 2010年には、93例の特発性肺線維症患者(IPF)を対象にした日本の単施設の研究で、修正MRC質問票の点数と6分間歩行試験での酸素の値が、IPFで予後因子であることが報告されました。 Nishiyama O, et al. A simple assessment of dyspnoea as a prognostic indicator in idiopathic pulmonary fibrosis. Eur Respir J 2010;36:1067–72 特発性肺線維症(IPF)におけるmMRC質問票のスコア、6分間報試験での低酸素の有無で層別化した生存曲線は以下の通りです。 上図. 生存

                  特発性肺線維症(IPF)における息切れと低酸素は予後不良 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                • 過敏性肺炎の診断ガイドライン2020が発表されました - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                  2020年に過敏性肺炎の診断のガイドラインが、ATS(アメリカ胸部医学会)、JRS(日本呼吸器学会)、ALAT(ラテンアメリカ胸部医学会)より発表されました。 Raghu G, et al. Diagnosis of Hypersensitivity Pneumonitis in Adults. An Official ATS/JRS/ALAT Clinical Practice Guideline. Am J Respir Crit Care Med 2020;202:e36–69. 診断のアルゴリズム このガイドラインのアルゴリズムは、以下の4項目から構成されています。 抗原曝露の有無、特異的IgG抗体 胸部HRCTの画像所見 気管支肺胞洗浄(BAL)のリンパ球分画上昇 肺病理所見 (図. 診断アルゴリズム 文献より引用) これら4項目を組み合わせて、診断の確からしさ(確信度)を判断し

                    過敏性肺炎の診断ガイドライン2020が発表されました - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                  • 新型コロナの後遺症調査:日本の電話インタビュー結果 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症に関する日本からの報告です。 日本の一施設に新型コロナで入院された患者を対象に、電話インタビューを行い、どのような症状が残っているかを調べた研究が報告されました。 Miyazato Y, et al. Prolonged and Late-Onset Symptoms of Coronavirus Disease 2019. Open Forum Infect Dis 2020;7:ofaa507. 対象:新型コロナウイルス感染症の入院患者63例 平均年齢は48歳、女性が33%。肺炎があるのは75%でした。 酸素投与されたのは27%、人工呼吸器管理を要したのは8%で大半が軽症例です。 <発症60日後の症状> 呼吸困難17%、咳嗽8% 倦怠感16%、嗅覚障害16%、味覚障害5% <発症120日後の症状> 呼吸困難11%、咳嗽6% 倦怠感10

                      新型コロナの後遺症調査:日本の電話インタビュー結果 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                    • COVID-19:大阪府の現状(5月5日) | 呼吸器内科医

                      関東にも飛び火しつつありますが、大阪府は未曽有の災害級の事態となってきました。大阪府でCOVID-19と向き合っている医療従事者、保健所・入院フォローアップセンターのみなさん、自らの健康にも気を配るようお願い申し上げます。 当院にはもともと軽症中等症病床が55床ありますが、現在は他の大阪府下の病院と同じく、実質的に中等症重症病床と化しています。大阪府では軽症の患者さんは入院せず、基本的に酸素療法を要する中等症II以上のみが入院対象となっています。 2021年4月以降、約1ヶ月で101人のCOVID-19患者さんを引き受けてきました。超高齢者以外では死亡例はなく、呼吸不全期さえ乗り越えられれば予後はそこまで悪くない印象です。 “いきなりARDS”で入院してくるCOVID-19が多く、酸素投与を要した中等症II以上の症例は78人(77%)です。ネーザルハイフローは常時5~8台稼働している状況で

                        COVID-19:大阪府の現状(5月5日) | 呼吸器内科医
                      • 強皮症に伴う間質性肺疾患の肺病理像:NSIPパターン - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                        全身性強皮症(SSc)の臓器病変のなかでも、間質性肺炎は頻度が高く、重要な合併症です。胸部CT検査では、非特異性間質性肺炎(NSIP)と類似することが多いのですが、それはこの記事にまとめていますので、一度ご覧下さい。 では、全身性強皮症に伴う間質性肺炎(SSc-ILD)の肺病理組織は、どのような所見をとるのでしょうか。 2001年に日本から全身性強皮症に伴う間質性肺炎における9例の肺病理組織が報告されました。 Fujita J, et al. Non-specific interstitial pneumonia as pulmonary involvement of systemic sclerosis. Ann Rheum Dis 2001;60:281–3. この9例の肺病理組織の結果では、 4例が通常型間質性肺炎(UIP)パターン 5例が非特異性間質性肺炎(NSIP)パターン に分

                          強皮症に伴う間質性肺疾患の肺病理像:NSIPパターン - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                        • 「新型コロナ退院後の間質性肺炎:ステロイド治療が有効な一群(イギリス)」 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                          新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症調査について、遷延する症状について日本からの研究結果は報告させていただきました。 ⇒「新型コロナの後遺症調査:日本の電話インタビュー結果」 新型コロナで入院した患者さんを対象に、 退院後のステロイド治療を調べたイギリスからの重要な報告です。 Myall KJ, et al. Persistent Post-COVID-19 Interstitial Lung Disease. An Observational Study of Corticosteroid Treatment. Ann Am Thorac Soc 2021;18:799–806. 退院後4週時点で837例に電話調査を行った結果、 325例(39%)になんらかの症状があり、 77例(9.2%)には肺野の異常陰影を指摘されています。 そのうちで新型コロナウイルス感染後の間質性

                            「新型コロナ退院後の間質性肺炎:ステロイド治療が有効な一群(イギリス)」 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                          • 全身性強皮症に伴う間質性肺炎の画像所見 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                              全身性強皮症に伴う間質性肺炎の画像所見 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                            • 全身性強皮症:死因の経年的な変化 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                              全身性強皮症の死亡原因は、間質性肺炎が最多といわれていますが、実は過去には腎グリーゼが最も多い時代もありました。 これは1972年から5年ごとの全身性強皮症の死因をまとめたものです。 Cottin V, Brown KK. Interstitial lung disease associated with systemic sclerosis (SSc-ILD). Respir Res 2019;20:13. 英語の解釈は、以下の通りです。 Renal crisis:腎クリーゼ Pulmonary arterial hyper tension:肺高血圧症 Gastrointestinal:消化管病変 Pulmonary fibrosis:間質性肺炎 Heart:心疾患 Multiorgan:多臓器病変 これまでの経過で、腎クリーゼをはじめ全身性強皮症に伴う多くの合併症が克服されてきました。

                                全身性強皮症:死因の経年的な変化 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                              • 気胸で行う胸膜癒着術、注意点とつり上げ法について - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                                気胸の治療の一つに胸腔ドレナージがあります。 胸腔ドレナージとは、胸腔内にドレナージチューブを留置して、漏れた空気を外に出して、肺がしぼむ(虚脱する)のを防ぐ治療でした。 ⇒気胸や気胸の治療法に関しては、詳しくは以下の記事もご覧ください。 この胸腔ドレナージの際に、行う処置として、胸膜癒着術があります。 胸腔内に留置したドレナージチューブを用いて、胸腔内に癒着剤(液体)を投与し、肺を胸壁とをくっつけてしまうことで、気胸の再発や気胸がおこった際に肺が虚脱することを防ぐ効果を期待します。 胸腔内に癒着剤を入れたあと、一定期間は胸腔内に薬をとどめておく必要があります。しかし、胸腔内には空気を逃がすためのドレナージチューブを留置しており、チューブが下を向いたままでは、空気と一緒にせっかく投与した癒着剤も出て行ってしまいます。 そこで行うのがつり上げ法です。 ドレナージチューブを上に向けることで、空

                                  気胸で行う胸膜癒着術、注意点とつり上げ法について - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                                • COVID-19:大阪府の現状(4月15日) | 呼吸器内科医

                                  大阪府内では、重症病床へ転院を要請しているCOVID-19患者さんが35人になりました。府内では、重症病床は241床確保されています。単純計算で、現在重症病床に入院しているCOVID-19の患者さんの15%を押し出さないと、次が入れないということです。COVID-19の重症患者さんは、抜管されれば基本的に軽症中等症病床へ戻ってきますが、その「戻りの波」はまだ来ていないように思います。 重症病床は、緊急増床され現在241床にまで増えていますが、残念ながらそれでも病床は不足しています。軽症中等症病床は1781床を確保しているにもかかわらず、まだ1195床を占めるにすぎません。「軽症中等症病床があいているんだから医療崩壊というのはおかしいだろう」という意見もよく耳にします。 もちろん、「うちは機能的に軽症担当なので無理だ」ということで早期にギブアップして、重症病床へ転院依頼を出している施設もある

                                    COVID-19:大阪府の現状(4月15日) | 呼吸器内科医
                                  • 本日(2021年11月1日)からオフェブの薬価が改訂されます。 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                                    現在、抗線維化薬として、ピレスパ(ピルフェニドン、Pirfenidone)、オフェブ(ニンテダニブ、Nintedanib)の2種類の薬剤が承認されています。各薬剤のまとめに関しては以下の記事をご覧ください。 本日のニュースは、オフェブが市場拡大再算定品目に指定され、本日からオフェブの薬価が改訂されます。 オフェブには150mg錠と100mg錠とがあり、1日2回朝夕食後の内服薬です。 これまでオフェブの薬価は、1錠あたり オフェブ150mg錠:6676.4円 オフェブ100mg錠:4440.8円 でしたが、本日(2021年11月1日)から、 オフェブ150mg錠:5953.5円 オフェブ100mg錠:3968.9円 に改訂されます。 それぞれ1か月(30日)あたりの薬価を計算すると、 オフェブ150mg錠:35万7210円 オフェブ100mg錠:23万8134円 です。150mg錠だと月に約

                                      本日(2021年11月1日)からオフェブの薬価が改訂されます。 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                                    • 肥満に伴う体内の反応が肺の生理機能に制限を及ぼす可能性 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                                      肥満がどのような経路で肺の生理機能にネガティブに働くのかを調べた研究です。 McNeill JN, et al. Association of obesity-related inflammatory pathways with lung function and exercise capacity. Respir Med 2021;183:106434. 背景 肥満は肺機能および運動能力に様々な影響を及ぼすが、肥満に関連する炎症の経路が肺機能の変化にどのように寄与するかはわかっていない。 研究課題:肥満関連炎症経路と肺機能、運動能力、および運動耐容能低下に寄与する肺の特異的因子との関連を検討する 方法 2006年12月~2017年6月にMassachusetts General Hospitalで侵襲的血行動態モニタリングによる心肺運動負荷試験(CPET)を受けた患者695例を検討した。

                                        肥満に伴う体内の反応が肺の生理機能に制限を及ぼす可能性 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                                      • ピレスパの副作用:光線過敏症の対策 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                                        ピルフェニドン(商品名:ピレスパ)の副作用の主なものは、光線過敏症、消化器症状、肝機能障害などが報告されています。 添付文書から引用すると、その頻度は 光線過敏症:52% 食欲不振:23% 胃不快感:14% 嘔気:12% 肝酵素上昇:5%以上 といわれています。 光線過敏症の対策 光線過敏症とは、日光に対して皮膚が過敏に反応し炎症が起こるもので、日光のあたる部分にかゆみや痛みを自覚し、赤くはれることが特徴です。 光線過敏症の対策には、遮光が特に大切です。わずかな日光でも症状が現れることもあるため、日光にあたらないことが重要な予防策となります。 具体的には、 外出時には、できるだけ皮膚を日光から守る 天候にかかわらず日焼け止めを塗る 室内や車内にいても紫外線に注意 ことが重要です。 日焼け止めは、効果の高いもの(SPF50+、PA+++以上)をすすめています。首筋や耳、手の甲などは忘れやすく

                                          ピレスパの副作用:光線過敏症の対策 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                                        • 関節リウマチに伴う間質性肺炎:蜂巣肺 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                                          関節リウマチに伴う間質性肺炎の胸部CTパターンは、UIP(通常型間質性肺炎)パターンが多く、NSIP(非特異性間質性肺炎)パターンが続きますが、時に蜂巣肺を認めることがあります。 蜂巣肺は、もともと特発性肺線維症などで報告された所見で、まさにハチの巣状に見える網目状の陰影が特徴です。 実際のハチの巣と比較するとこのような感じです。いかがでしょうか。 このような蜂巣肺ですが、関節リウマチに伴う間質性肺炎では、約16%に認めることが報告されています。 Balbir-Gurman A, et al. Imaging aspects of interstitial lung disease in patients with rheumatoid arthritis: Literature review. Autoimmun Rev 2018;17:87–93.

                                            関節リウマチに伴う間質性肺炎:蜂巣肺 - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                                          • 【オススメ書籍】特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022(改訂第4版) - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ

                                            特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022が2022年2月18日に発売されました。これで改訂第4版となります。間質性肺炎の診療に携わる方は必読の一冊です。ぜひ一度ご覧ください。 リンク

                                              【オススメ書籍】特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022(改訂第4版) - 呼吸器内科専門医の間質性肺炎ブログ
                                            • COVID-19:ダイヤモンドプリンセス号の対策はベストだったか? | 呼吸器内科医

                                              ダイヤモンドプリンセス号関連の論文2つ目です。 ・参考記事:COVID-19:ダイヤモンドプリンセス号における基本再生産数 アウトブレイク早期に全員おろしても、どのようにして彼らを観察するのかという問題が立ちはだかる。 Rocklöv J, et al. COVID-19 outbreak on the Diamond Princess cruise ship: estimating the epidemic potential and effectiveness of public health countermeasures. J Travel Med. 2020 Feb 28. pii: taaa030. doi: 10.1093/jtm/taaa030. 背景: クルーズ船は、比較的均一に混合された限られたスペースで多数の人を乗せている。2020年2月3日に、COVID-19のアウ

                                                COVID-19:ダイヤモンドプリンセス号の対策はベストだったか? | 呼吸器内科医