テンポを上げながら、幾度となく繰り返されるメロディーが苦痛を誘う体力テストの種目「シャトルラン」。シャトルランの音は、どうしてこんなにも不快な気持ちになるのだろうか。旭川東高校(北海道)放送局は、「究極のシャトルラン」を作るべく、新たな音作りに奮闘し、その模様を収めたラジオ番組を制作。番組作りに携わった局員たちに制作エピソードを聞いた。(文・中田宗孝、写真・学校提供) 「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド、『ドゥン!』、ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド……」。体育館に「20mシャトルラン」で使用される電子音が響きわたる。小中高校生が取り組む体力テストでの一幕だ。往復ランの繰り返しで体力が削られていく中、無機質に鳴り続けるこの音を苦手に感じる生徒は多い。 そんな「シャトルランの音」に着目し、ラジオ番組を制作したのが旭川東高校放送局だ。早速、局員たちが校内でシャトルランの音に対する意識調査を行う