名古屋市は3日、岐阜県多治見市諏訪町にある名古屋市のごみ最終処分場「愛岐処分場」で2日午後3時ごろ、未処理の浸出水が庄内川(土岐川)に流出する事故があったと発表した。 流出したのは、埋め立てたごみの中を通った汚水で60立方メートルと推定される。 事故は、処理施設の新築移転に伴う試運転で新施設の電源を入れた際、旧施設に浸出水を誤って送ってしまい、水槽があふれたという。30分ほど後に職員が気付いてポンプを停止した。 市によると、通常は浸出水を調整池にためた後、処理施設で浄化して排出している。周辺で水質調査をしているが、現在のところ流出事故による被害は確認されていない。 事故を受けて、高木貴行多治見市長は「今まで名古屋市と築き上げてきた信頼関係が揺らぐような事態となり、遺憾だ。原因究明と二度と起こらないような対策を求めるとともに、市民へ誠意を持って説明などに当たってほしい」とコメントを出した。