昨日のDIY読書会、「宇井純さんの自主講座「公害原論」の15年」を発表する。 修復的司法の研究をされている小松原織香さんがされている環境と対話研究会の読書会で知った本。 当時は公害に向き合える学問分野などなく、公害に向き合おうと思えば、自分たちでゼロからはじめなければならなかった。 東大工学部の教授たちにとっては、大学の教壇を助手や一般市民などに使われることは沽券にかかわるようなことだったようだ。圧力がかかったが、協力的な新聞記者が記事を書き、その加勢で大学が動き、自主講座が認められた。 自主講座なのは、宇井さんが工学部助手という立場であるために、大学の正規の講座とは認められないため。当時は助手差別もひどかったようだ。自主講座は70年10月から86年2月まで続けられた。工学部は宇井さんを昇進させず、辞めるまでずっと助手に据え置いた。 自主講座からは市民エネルギー研究所をはじめ、様々な自律的