現在先進国はどこも程度の差はあれ、少子化問題に苦しんでいます。 しかし少子化問題は何も全く新しい問題ではなく、江戸時代の日本でも起こっていました。 果たして江戸時代の人口が停滞した原因は何でしょうか? 本記事では江戸時代の人口動態について紹介しつつ、当時の人口が停滞した原因について取り上げていきます。 なおこの研究は、立法と調査260号に詳細が書かれています。 目次 開拓により人口が増加した江戸時代前期飢饉だけではない、江戸の少子化の原因江戸も東京も人口のブラックホールだった 開拓により人口が増加した江戸時代前期 江戸時代初期は官民ともに開墾に励んでいた / credit:いらすとや 江戸時代前期、日本の人口は急増しました。 江戸幕府が成立した1603年頃の日本の人口は1200万人程度であったのに対し、徳川綱吉が将軍として日本を統治していた1700年台初頭の人口は、3000万人まで増加して