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男性の「太りすぎ」は禁物なようです。 中国・中山大学(SYSU)は最近、「男性の精液の質」と「ボディマス指数(BMI)」との関係を調べた研究結果を報告。 それによると、BMI30以上の肥満男性は正常なBMI値の男性と比べて、精子の数が少なかったり、運動性が低かったりと、精液の質が顕著に落ちていることが判明したのです。 男性は太りすぎると、子宝に恵まれにくくなるかもしれません。 研究の詳細は2024年7月13日付けで医学雑誌『International Journal of Obesity』に掲載されています。 目次 「精液の質が落ちてる」ってどんな状態?肥満男性ほど精子の質が明らかに低かった! 「精液の質が落ちてる」ってどんな状態? この研究の背景として、男性の精液の質が世界的に低下傾向にあることが問題視されていました。 過去50年間で精子の質が顕著に落ちており、その劣化速度は2000年以
よく動物実験に使われるマウスですが、彼らは実験前にその内容に合わせて訓練を受けます。 例えば、2つのボタンを用意し、片方のボタンを押した時にだけ報酬を与えていくなら、マウスはそのルールを理解し、正解のボタンを押すようになります。 しかし、十分にトレーニングしてルールを理解したはずのマウスでも、実験中に度々間違うことがあります。 これまで科学者たちは、「マウスはそこまで賢くないのだから、完全にルールを理解していないのだろう」と考えてきました。 ところが、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学(Johns Hopkins University)心理学・脳科学科に所属するキショア・V・クチボトラ氏ら研究チームは、マウスが故意に間違いを犯している可能性を指摘しました。 なんとマウスは、「違うことを行ったなら、どうなるだろうか」と考え、一種の探索行為として間違った方法を選択することがあるというのです。
牢名主の天下だった江戸時代の留置所小伝馬町牢獄内の「牢法」(牢内の掟)【鑑定徳川律法】 、江戸時代の牢内には様々な厳しい決まりがあった / credit:国立公文所館江戸時代にて罪を犯して奉行所に捕まったものは、牢屋敷に収容されました。 なおこの牢屋敷が刑務所と見なされることもありますが、あくまで拘置所であり、奉行所の裁きが済んでいないものや死刑囚が収容されていたのです。 現在ではこういった場所で未決囚を監視し統制するのは拘置所の職員ですが、当時は牢名主と呼ばれている囚人が監視していました。 この牢名主は牢屋ごとに未決囚の中で才能があるものを奉行所の職員が選んで決めており、牢名主は奉行所の職員の監督のもと牢内の治安維持や病人の手当てを行うという制度だったのです。 また牢名主は自身の部下となるものを指名することができ、牢名主に指名されたものは牢役員として牢名主の補佐をしていました。 しかしこ
日本には義務教育があり、子供たちは家庭環境や収入の違いにとらわれず、教育を受けることができます。 低所得者層だとしても意欲的に学ぶなら、教育の益を十分に得て、成績を高めることができるはずです。 しかし、こうした考えは現実的ではないのかもしれません。 オランダのマーストリヒト大学(Maastricht University)経営経済学部に所属するマルジョリン・マスク氏ら研究チームによると、貧困層の子供(学生)は、数学(算数)の問題で例文にお金や食べ物を使うと成績が下がると判明したのです。 貧困層の子供たちは、お金や食べ物に対して何らかの偏見を抱くようになっており、それらが成績に悪影響を及ぼしている可能性があるという。 研究の詳細は、2024年3月15日付の学術誌『npj Science of Learning』に掲載されました。 Poor students perform worse on
コロナ禍で常時マスクをするという生活の中で、息苦しくて嫌だ、メガネが曇るといった悩みを抱えていた人は多いかもしれません。 工場や工事現場などでは、防塵などの目的で常時マスク着用しますが、体を動かす必要の多い仕事現場では特にマスクの息苦しさは問題です。 また防塵目的だとゴーグルも併用することが多いため、マスクで曇るという問題も悩ましいものになります。 そこでアメリカのミシガン大学(University of Michigan)に所属するヘレック・クラック氏らは、フィルターのない見えないマスクを開発しました。 これはヘルメットの縁から吹き出される「風のシールド」により、装着者の顔に近づく空気中の物質を遮断するというもので、ウイルスであっても99%防御できるという。 こうなるとフィルターを使った通常のマスクよりも効果が高いかもしれません。 マスクをしない時代の到来です。 An invisible
「人間50年〜」と謡ったのは織田信長ですが、私たちは今や人生100年時代に突入しようとしています。 これは動物界でもトップクラスの長さになりますが、それでも私たちがまったく敵わない動物がいます。 「ニシオンデンザメ」です。 彼らの寿命は平均でも250年、最長だと512歳の個体が見つかっています。 512歳だと生まれは1500年の初めになりますから、1534年生まれの信長より年上なわけです。 「どうしてニシオンデンザメはそんなに長生きできるのか?」これは生物学者にとっての大きな謎でした。 そんな中、英マンチェスター大学(UoM)がその長寿の秘密の一端をついに解明したと報告。 それによると、ニシオンデンザメは代謝が年齢でほぼ変化しておらず真に不老の状態にあったようです。 この研究は2024年7月2日から5日にかけてプラハで開催された生物学会『Society of Experimental Bi
微生物がマイクロマシンの”パイロット”になるようです。 科学者たちはこれまでに、肉眼では見えないミクロサイズの精巧な乗り物を作り出すことに成功していました。 こうしたマイクロマシンは例えば、体内の狙った場所に薬剤を送り届ける医療目的に使用できます。 ただ問題はマイクロマシンを効率的に動かす方法がなかったことです。 そこで東京大学は今回、緑藻の一種である「クラミドモナス」をパイロットにすることでマイクロマシンを操縦させる大胆な方法に打って出ました。 研究の詳細は2024年7月7日付で科学雑誌『Small』に掲載されています。 微生物によって動く小さなマシン~微細藻類によってマイクロマシンを駆動する方法を開発~ https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0114_00047.html These Tiny Vehicles Are Being Driv
タイムトラベルを使って観測を成功させるタイムトラベルのアイデアは、長年SFファンを魅了してきました。 現行の物理学のアイデアによれば、未来への旅行は、少なくとも光速に近い速度で移動すれば技術的には可能ですが、過去に戻ることは不可能です。 しかし新たな研究では、量子もつれを利用してタイムトラベルの概念を組み込んだ量子センサーが作れることを実証しました。 この量子センサーは弱い測定と強い測定という異なる2つの測定を利用し、強い測定によって発生した影響を、もつれが生成された過去に送り込むことで、まるでセンサーの検知が失敗したかのように過去を改変する挙動をみせます。 研究ではまず、地球のようにクルクル回転する性質がある粒子(電子など)が用意されました。 電子などの粒子はスピンをもつことが知られています / Credit:Canva . 川勝康弘 地球の場合、回転軸はおおむね北極星の方向を向いている
医師の診察を受けないで「自分はうつ病だ」と決めつけてしまう人が増えているようです。 この傾向は特に若者の間で顕著であり、SNSやライブ配信などで、そのように主張する人も増えています。 では、「自称うつ病」の人が多いのはなぜでしょうか。 メルボルン大学(The University of Melbourne)心理科学部に所属するジェシー・テス氏ら研究チームは、うつ病や不安障害などの精神疾患を自称する人の増加が、精神疾患の概念の拡張と関連していると報告しました。 世間での精神疾患やメンタルヘルスへの関心の高まりに伴い、どんな症状だったとしても「自分は病気だ」と決めつける不正確な認識が広まったことが原因の1つだというのです。 研究の詳細は、2024年6月14日付の学術誌『SSM – Mental Health』に掲載されました。 Do you have a mental illness? Why
頭のよさを決めるのは遺伝子か、それとも育った環境か? この「生まれか育ちか(nature vs nurture)」論争はこれまでに多くの関心を集めており、いまだに決着はついていません。 そんな中、米カリフォルニア州立大学フラトン校(CSUF)により、新たに議論を呼びそうな研究が報告されました。 この研究では、ある事情から別々の家庭環境で育てられた一卵性双生児のIQ(知能指数)の経時的な変化を追跡。 その結果、生き別れた双子は異なる環境で育ったにも関わらず、年齢が進むにつれて、互いのIQが近づく傾向にあると明らかになりました。 これは知能の決定的な要因に遺伝子が強く影響していることを示唆しています。 研究の詳細は2024年7月15日付で科学雑誌『Personality and Individual Differences』に掲載されています。
チャンネルを次々に切り替える行為は退屈レベルを高めるタム氏ら研究チームは、複数の実験を行いました。 最初の実験では、140人の参加者が面白い動画と退屈な動画の両方を見せられ、それらを自由に切り替えました。 その結果、参加者は退屈だと感じた時に、動画をより頻繁に切り替えると分かりました。 これは、人々が退屈を紛らわせるために、動画をスキップしたり切り換えたりすることを明らかにしています。 多くの人が、この目的と行為に共感することでしょう。 しかし、今回の研究では、この行為が期待とはまったく逆効果であると示されたのです。 退屈しのぎにチャンネルを切り替える行為は、私たちを一層退屈にさせる / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部 チームは次に、159人の参加者を使い、「切り換えあり」条件と「切り換えなし」条件の2つで、動画コンテンツを楽しんで
私たちは、TVやYouTubeなど、膨大なコンテンツから自由に選んで楽しむことができます。 しかし、それらのコンテンツを味わっていても、「どこか虚しい」「退屈だ」と感じる人は少なくありません。 カナダのトロント大学(University of Toronto)心理学部に所属するケイティ・YY・タム氏ら研究チームは、その原因が「チャンネルを次々と切り換える」ことから来ていると指摘しています。 私たちは、退屈から逃れて、より効率的に楽しむ目的でチャンネルを切り換えるものですが、実はその行為が退屈を増長させていたのです。 研究の詳細は、こちら(PDF)で確認できます。 またこの論文は、いずれ学術誌『Journal of Experimental Psychology: General』に掲載される予定です。 New psychology research shows “digital switc
脳細胞ごとに担当する単語がある新たな研究では脳細胞ごとに担当する単語が存在することがしめされました / Credit:Canva . 川勝康弘横浜には明治時代に作られたとされる古い歌があります。 「赤い靴を履いた女の子、異人さんに連れられて行っちゃった」 横浜市の小学生ならば音楽の授業でこのフレーズを幾度となく歌ったことがあるかもしれません。 この短い1節を分解してみると、そのなかには「赤・靴・履く・女の子・異人・連れられる・行った」という7つの単語から構成されていることがわかります。 これまでの研究により、私たちの脳内には「意味」や「カテゴリー」に反応する細胞があることが知られています。 たとえば、靴や長靴といった特定の物体について聞いた時、脳内では単語そのものの意味に加えて「これは物体だ」として理解するのを助けるためのカテゴリー細胞が活性化するのです。 また、カテゴリー細胞には女の子・
意中の相手を射止めるためには、ライバルを蹴落とすことも必要です。 しかし私たちは「同性なら全員ライバルだ」とみなすのではなく、自分にとって脅威になりそうな存在をピックアップして敵視しています。 では女性は何をもって同性を敵視するのでしょうか? 米テキサスA&M国際大学(TAMIU)が新たに調査をした結果、女性は「胸の大きな同性」に対して特に攻撃的になることが明らかになりました。 研究の詳細は2024年6月26日付で学術誌『Sexes』に掲載されています。
虚数が語る真の物理学虚数を元にし量子の世界はどんなものだろうか? / Credit:Canva今回の研究により、量子世界において虚数部分の情報が、粒子の状態の判別に使えることが示されました。 どうやら量子の世界においては、虚数は隠れたパラメーターから、実測可能な情報資源への転身を迫られているようです。 また今回の研究成果は、物理学全体の数に対する考え方が表面的なものに過ぎず、自然界の真の理解には虚数部分の情報が必要不可欠であることを示します。 数学が作り出すイメージの世界にのみに存在していた虚数が、自然界の理を語り始める日は近そうです。 ※この記事は2021年に公開のものを再掲したものです。
最初は蒸し風呂だった江戸時代の銭湯江戸時代の銭湯、蒸気を逃がさないために入り口は狭かった / credit:Wikipedia銭湯の起源は意外に古く、鎌倉時代には入浴施設を持っている寺院が利用者からお金を取っており、これが銭湯の始まりであると伝えられています。 当時風呂といったら蒸し風呂が主流であり、現在のようにお湯につかるタイプの風呂はあまり見られませんでした。 当時は蒸し風呂で体から垢や汗を出し、蒸し風呂から出た後に体をお湯や水で流すという形で衛生面を保っていたのです。 このような入浴施設は室町時代にも多く見られましたが、京や大坂といった大都市が中心であり、家康が関東に転封された当時の江戸のような地方にはほとんど見られませんでした。 やがて家康は本拠地の江戸を発展させるために、上水道の設置や城の整備、埋め立て工事などといった土木事業を行っていきます。 それにより江戸には日本全国から労働
2023年度の入試で、東京工業大学は女子だけが受験できる女子枠を設置し、大きな話題となりました(讀賣新聞オンライン)。 この女子枠は東京工業大学だけではなく、電気通信大学、東京理科大学、富山大、名古屋大学など数多くの大学が導入を始めています(旺文社教育情報センター)。 理系に進学する女性の比率が低い現状を憂い、「もっと理系の女性を増やすべき」という考え方のもと始まっている女子枠ですが、そもそもなぜ理系に進学する女性の数は少ないのでしょうか? 女性よりも男性のほうが理系科目の能力が高いから? 女性は理系科目に興味がないから? 実は、理系における男女差は能力よりも環境が大きいとされています。 今回は、「なぜ女子は理系になりにくいのか」、その要因を研究した、大正大学日下田岳史准教授の論文を紹介します。
パワハラという言葉が浸透したこのご時世でも、パワハラ上司の存在が許されている職場は少なくありません。 そこでアメリカ、オハイオ州立大学(Ohio State University)の経営大学院フィッシャー・ビジネスカレッジに所属するロバート・B・ラウント・Jr氏ら研究チームは、パワハラで訴えられる上司と、許されている上司にどんな違いがあるのかを調査しました。 すると、優秀な上司はたとえパワハラしても従業員に許されていることが判明したのです。 パワハラを受ける部下は、上司が優秀だと、パワハラを「愛のムチ」だととらえる可能性が高く、パワハラだと訴えるのを躊躇していたのです。 逆に言えば、パワハラと思われる上司は、部下から無能だと思われているということになるかもしれません。 研究の詳細は、2024年6月12日付の学術誌『Organizational Behavior and Human Deci
統合失調症は「ゲーム」で治療できるかもしれません。 統合失調症とは、感情や思考がまとまらなくなる病気で、約100人に1人の割合で見られるメジャーな精神疾患です。 そんな中、独ハンブルク・エッペンドルフ大学医療センター(UKE)は最近、ゲームをプレイすることで統合失調症患者の認知機能とメンタルヘルスが有意に改善できることを報告しました。 今回の治療実験で使われたのは、日本生まれの大人気ゲーム「スーパーマリオ」です。 研究の詳細は2024年5月28日付で医学雑誌『Translational Psychiatry』に掲載されています。
「やたらとボンヤリしてしまう」「作業に集中するのが難しい」「宙の一点見つめることが多くなった」 こうした自覚症状がある人は、「自分ってADHDなのかも」と思っているかもしれません。 確かにADHD(注意欠如・多動症)には、集中力が不安定とか、注意散漫といった症状があげられます。 ただしADHDの症状で指摘される、集中力の欠如とは集中自体ができないという意味ではなく、興味の対象が次々に移ってしまうことを指しています。つまり新しく目移りしたものに対してはきちんと集中できているのです。 しかし世の中には集中自体が出来ないという症状があります。 それが「認知的離脱症候群(cognitive disengagement syndrome:CDS)」です。 聞いているつもりなのに全然内容が頭に入ってこないという場合、こちらに該当している可能性があります。 これは一体どういう疾患で、ADHDとはどのよう
イギリスの「グリニッジ天文台(Royal Observatory, Greenwich)」が毎年主催する天体写真のコンテスト「Astronomy Photographer of the Year」が今年も開催されています。 Astronomy Photographer of the Year 2024では、約3500枚の写真が応募されており、この度、最終選考に残った作品が発表されました。 それらは、「オーロラ・ドラゴン」「月の前を通過する国際宇宙ステーション」など、どれも魅力的な作品ばかりです。 どの作品・写真家が優勝するのか、今から予想してみるのも楽しいでしょう。 「Astronomy Photographer of the Year 2024」のサイトからチェックしてみてください。
イギリスのケンブリッジ大学(Cambridge)で行われた研究により、卵母細胞の秘密が明らかになりました。 私たちの体内で細胞は時間とともに変化し続け、皮膚や血液の細胞はわずか数か月で新しいものに入れ替わり、骨の細胞も数年で更新されます。 しかし、その中にあって卵母細胞は際立って長寿であり、50年近くも体内で休眠状態を保ちながら、必要な時には新しい命を育むことができます。 この驚くべき能力は、どのようにして維持されているのでしょうか? 研究内容の詳細は2024年6月20日に『Nature Cell Biology』にて公開されました。
2024年5月8日から、太陽は巨大黒点からXクラスフレアを連発。地球を襲った強い太陽風は激しい磁気嵐を起こし、世界中で低緯度オーロラ観測フィーバーが巻き起こりました。 恒星では太陽の100倍、1000倍という巨大な磁気嵐を引き起こすスーパーフレアが観測されていますが、天文学者によりそれは太陽でも起きる可能性が指摘されています。 もしスーパーフレア級の太陽フレアが地球を直撃すると現代文明は突然終焉を迎えます。 衛星は落ち、通信は途絶え、電気系統は全て使えなくなることにより文明は一時的に18世紀レベルまで後退するとも言われています。 今回はそんな、SF映画の導入にされそうな大規模な太陽フレアの可能性について解説していきます。
イタリアのカリアリ大学(UniCa)で行われたラット研究により、アルコールとエナジードリンクの「カクテル」は脳に永続的な後遺症を残すことが示されました。 アルコールとエナジードリンクのカクテルは、エタノールの鎮静効果とエナジードリンクの高揚効果を組合わせることで、自分が酔っているかどうかをわからなくさせ、通常よりも深い飲酒につながることが知られています。 研究によると、この危険なカクテルを若い頃から飲んでいた人は、後年の調査でも発見可能なほど脳に永続的な変化が起きてしまっており、記憶力の低下などの悪影響が起きている可能性が示されました。 アルコールとエナジードリンクは脳で何を起こしてしまったのでしょうか? 研究内容の詳細は『Neuropharmacology』にて公開されています。
多くの人は、血糖値が高い状態が続くと、健康リスクがあることを知っています。 同じように、血糖値を良い状態に保つために、体を動かすことが良いことも、多くの人が知っています。 では、同じように体を動かしても、時間帯によって、その効果が変わる可能性があることは知っているでしょうか? 最近、スペイン・グラナダ大学のルイス准教授らの研究グループは、過体重もしくは肥満の成人男女を対象として、体を動かす時間帯と血糖値との関係に着目した研究結果を発表しました。 その結果を見ると、夜の時間帯に体を動かした方が、血糖値に関する指標が低くなることが分かりました。 日中忙しい社会人でも、夜時間の運動は採用しやすいため、この報告は多くの人の助けになるかもしれません。 この成果は、肥満の人たちに良い治療を促進するための研究結果が掲載される学術雑誌『Obesity』に2024年6月10日付けで公開されています。 Eve
大正時代は人気漫画「鬼滅の刃」の舞台になったこともあり、大きな注目を集めています。 そんな大正時代ですが、西洋料理が広く食べられるようになった時代としても知られています。 果たして西洋料理は、日本国内でどのように広がっていったのでしょうか? 本記事では開国後の日本での西洋料理の受容について取り上げつつ、どのような料理が実際に食べられていたのかについて紹介していきます。 なおこの研究は、大阪国際大学紀要国際研究論叢18巻1号p89-100に詳細が書かれています。
「あ、このひと連絡とってないからアドレス消しちゃおう」 こんな風に何の説明もなく、唐突に人間関係をリセットした(あるいはされた)経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。 こうした一方的に連絡を絶って音信不通になる行為を「ゴースティング(Ghosting)」と呼びます。 ゴースティングは一方的に関係を切ったにせよ、切られたにせよ、自分勝手で相手のことをまったく思いやっていない行動と捉えられがちです。 しかし本当は、そんなことないのかもしれません。 米ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネス(NYU Stern)の最新研究によると、ゴースティングをする側には相手の気持ちを理解して思いやる動機があったのです。 ただゴースティングされる側はそんな事情を知らないので、常に嫌な行動に感じていたようです。 研究の詳細は2024年の心理学雑誌『Journal of Experimental P
例えば、自宅から仕事場への出勤ルート。 探せばもっと短時間で安く行けるルートがあるのに、最初に通って慣れ親しんだルートにこだわり続けることってありませんか。 このように私たちには、他にベストな選択肢がありながら、それより少し見劣りしていてもファーストインプレッションが良かった選択肢に固執してしまう傾向がよくあります。 では実際、この心理作用(バイアス)はどれくらい強いのか。 オランダ・ユトレヒト大学(Utrecht University)が新たに調べてみた結果、かなり強固に私たちの心理を支配していることがわかりました。 研究の詳細は2023年の心理学雑誌『Motivation Science』に掲載されています。
「オスの授乳」が起こらない理由と進化論パパはなんでおっぱいでないの? この疑問を1度は尋ねた人は多いでしょう。 哺乳類において自然環境でのオスの授乳が確認されているのは、ダヤクフルーツコウモリ (Dyacopterus spadiceus)ただ一種でありその他全ての哺乳類はメスだけが授乳を行います。 しかし逆を言えば、オスが授乳するような進化は決して不可能ではないことも示しています。 少し考えただけでも、オスが授乳できるようになることの利点は数多くあります。 たとえば授乳中のメスが死んでしまった場合、オスが授乳することができれば子供を救うことができます。 またオスとメスの双方が授乳可能であることは、栄養供給量の面からみても有利となります。 また哺乳類のどのオスにも遺伝的に乳腺組織があることが知られています。 たとえば乳汁漏出症を発症した人間の男性では、母乳が勝手に漏出してしまうことが知られ
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