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岩田健太郎の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • だから「マイナ保険証」利用率は6.5%どまり…岩田健太郎「成功か失敗か吟味しない日本のお役所体質の残念さ」 マイナカード最大のメリットは「ポイント」だったという本末転倒

    成功するために必要なものは何か。医師・岩田健太郎さんは「どうしたら失敗するのかを熟知することこそ、成功への最良の方法だ。しかし日本のお役所仕事には成功の条件が設定されないままプロジェクトが始まることが多い。成功したか失敗したか総括しないままに、『仕事をした』ことになる。マイナカードはそのよい事例だ」という――。 マイナンバーカードにビジョンなし 日本の役所は成否を吟味しない。いろいろなプロジェクトを立ち上げるが、「成功の条件」が明示されることはほとんどない。したがって「絶対に失敗しない」。そのプロジェクトが「成功したか」「失敗したか」を総括しないのだ。 仮に「総括」したとしても、「それなりに成果はあった」という詭弁を用いて終わりだろう。アウトカムを設定していない以上、「それなりにがんばった」と言うだけで成功したふりはできるから。 もちろん、日本の役人はとても勤勉だから、「そこまでやらなくて

      だから「マイナ保険証」利用率は6.5%どまり…岩田健太郎「成功か失敗か吟味しない日本のお役所体質の残念さ」 マイナカード最大のメリットは「ポイント」だったという本末転倒
    • 岩田健太郎 合理的にリスクを取って豊かな日常生活を(中央公論) - Yahoo!ニュース

      「日本では好き嫌いや快不快の問題が、容易に良い悪いの問題に変換される傾向がある」と指摘する、感染症専門医の岩田健太郎・神戸大学教授。「自分の好き嫌いは、果たして公共に適用できる類いの価値の問題なのか、個人的な好みでしかないのかはしっかり吟味しなければならない」と語る。 (『中央公論』2023年12月号より) コロナ下で迫られた「価値の交換」 健康や病気について考える時、いや、生活のあらゆる側面で、「価値の交換」を意識して判断することが重要だと私は考えている。 例えば、新型コロナウイルスが世界的に広まり、ご高齢の方、特に80歳以上の方の死亡リスクが非常に高かった2020年ごろの状況を思い出してもらいたい。まだワクチンもなく、先の見えない中で、私たちは、高齢者の生命という「価値」と、行動制限によって失われる「価値」のどちらを取るかという価値の交換の議論を迫られた。 結果としてアメリカでは100

        岩田健太郎 合理的にリスクを取って豊かな日常生活を(中央公論) - Yahoo!ニュース
      • 「研修医の誤診で高校生死亡」と報じるマスコミの罪…岩田健太郎「目の前の事実を正確につかむ思考法」 誤診が死亡の「原因」であるかのように報じるのは悪質

        奇っ怪なのは、報道である。 多くのメディアが本件を「研修医の誤診」で高校生が死亡したと報じた。しかし、救急外来受診の段階では患者の容態は安定しており、「誤診」が死亡をもたらしたとは考えにくい。それをあたかも「研修医が見逃したせいで死んだのだ」と言わんばかりの、因果関係をほのめかす報道は適切ではない。 誤診は望ましくはないが、誤診をしない医者は皆無だ。誤診は一定の頻度で起きる。超一流のバッターでも全打席でヒットが打てないのと同じで、これは厳然たるファクトである。特に、初対面の患者の容態を救急外来で正確に診断することは、ましてや稀な疾患であるSMA症候群であると言い当てるのは、ベテランの優秀な診療医でも困難であろう。 医療者とメディアのミッションは同じである そういう誤診が「ある」という前提で、我々医療者は行動する。繰り返しの診療の中で、当初分かっていなかった現象をつかみ取り、最終的には正しい

          「研修医の誤診で高校生死亡」と報じるマスコミの罪…岩田健太郎「目の前の事実を正確につかむ思考法」 誤診が死亡の「原因」であるかのように報じるのは悪質
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