高エネルギー加速器研究機構(KEK)、理化学研究所(理研)、九州大学(九大)は8月31日、原子番号105番の超重元素「ドブニウム」の同位体である「257Db」の質量を精密に測定することに成功したと発表した。 同成果は、KEK 素粒子原子核研究所 和光原子核科学センター(WNSC)のPeter Schury助教、九州大学 庭瀬暁隆大学院生(日本学術振興会特別研究員、WNSC、理研仁科加速器科学研究センターにも所属)、WNSCセンター長の和田道治教授らを中心とした国際共同研究チームによるもの。詳細は、米国物理学会が発行する原子核物理をターゲットにした学術誌「Physical Review C」に掲載された。 一部の元素を除いて、原子番号92のウランまでは自然界に存在し、人工的に生み出された93番「ネプツニウム」から118番「オガネソン」までは「超ウラン元素」と総称されている。この超ウラン元素の