関東近郊にあるX社のオークション会場。広大な敷地内に出品車が整然と並ぶ。先週だけで3718台が競売にかけられた ビッグモーターの保険金不正請求に関する一連の問題が露見してから、2ヵ月が経過した。しかし、騒動はいまだに収束の気配すら見えない。 【内部写真】すごい…!不正を生んだ環境整備点検 兼重宏一前副社長「仁王立ち視察」の威圧感 「不正が発覚した7月の全社の経常利益は約9億円のプラスでした。これは発覚前の4月と同水準です。しかし、これは5万台ある中古車在庫の一部を売り、利益確保に奔走した結果。客足は遠のく一方で、今後はさらに厳しい成績が予想されます」(営業部門に勤務する現役社員) 現在の最大の収益源となっている中古車在庫の販売。だが、そこにも新たな疑惑が持ち上がっている。業者向けの「オートオークション」が不正の温床だというのだ。その名の通り、業者が中古車を競売形式で売り買いするセリで、全国