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後詰決戦の検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 1-1 転移エレベーター会戦の追撃を止める - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム

    エレベーターの落下はいつ果てるともなく続いていた。四階から降りる途中に墜落が始まったのに、数分以上の落下が続いている。とっくの昔に地面に激突していなければおかしい状況だ。 「自由落下って本当に無重力になるんだ……」 鳴条湯子(めいじょうとうこ)は感情のこもらない声で呟いた。意識も重力の制約から解放され、宙を彷徨っているようだった。長い黒髪があらゆる方向に広がっている。彼女の命まで拡散していくように感じて、弟の鳴条文武(めいじょうふみたけ)は姉の首を後ろから抱くようにして腕が届く範囲の髪を捕まえた。 「むぎゅっ」 姉の身長は弟の胸より少し低いくらいしかなかった。押さえつけられて気の抜けた声が出る。衝撃を覚悟して緊張していた文武の身体から力が抜ける。それでやっとエレベーターの中を見回す余裕ができた。 そもそも電気が途絶せず、照明がつきっぱなしなことが不思議だった。 自分たち姉弟の他には二人の女

      1-1 転移エレベーター会戦の追撃を止める - 風雲島国取り戦記~戦況図と歴史地図で追う月が静止した世界の偽史(真名千) - カクヨム
    • 桶狭間は踏み入ってはならない危険地帯だった!|合戦で読む戦国史|伊東潤

      人気歴史作家が、戦国史の転機となった十二の野戦に着目、新史実を踏まえて勝因・敗因を徹底分析した『合戦で読む戦国史』の試し読みをお届けします。第3回は、永禄3年(1560)5月に行われた「織田信長と桶狭間の戦い」の前編をお送りします。 *   *   * 今川義元の目的 桶狭間の戦いと言えば、織田信長の天下取りの端緒の戦いとして有名であり、また足利一門に連なる守旧勢力の代表的存在の今川義元を討ち取ったことで、新旧交代という印象の強い戦いでもある。 この章では最新の研究成果を基に、桶狭間の戦いとは何だったのかを検証していく。 なお桶狭間の戦いと言うと「正面ルート説」と「迂回ルート説」の話になりがちだが、すでに迂回ルート説はあり得ないという共通認識が形成されているので、それには言及しない。 永禄二年(一五五九)の春、信長は尾張上四郡を支配する守護代・織田信賢(のぶかた)の岩倉城を攻略した。これに

        桶狭間は踏み入ってはならない危険地帯だった!|合戦で読む戦国史|伊東潤
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