並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

1 - 40 件 / 224件

新着順 人気順

文豪の検索結果1 - 40 件 / 224件

  • 文豪・坂口安吾のオジヤはスープづくりに3日かける

    坂口安吾全集の八巻をペラペラめくっていたら、オジヤについて書かれた文章が目に入った。「わが工夫せるオジヤ」という短いエッセイだ。 ”私は今から二ヶ月ほど前に胃から黒い血をはいた”という、おおよそ飯についての文章とは思えない書き出しに興奮しながら読み進めると、安吾流のオジヤの作り方が説明されているページを見つけた。 曰く、野菜や鶏肉を3日以上煮て作ったスープストックを使用するだの、京都のギボシという店の昆布をのせて食べるだの、文章からでも彼のこだわりが感じられてなんだか微笑ましく思った。 よし、いっちょ作ってやろうか!坂口安吾のオジヤを!

      文豪・坂口安吾のオジヤはスープづくりに3日かける
    • 「全然大丈夫」「全然良い」は間違いか? 名だたる文豪も使った“全然”+肯定語 正誤を有識者に聞く(ラジトピ ラジオ関西トピックス) - Yahoo!ニュース

      新年度が始まりました。新たな職場・学校で新生活がスタートする人はもちろん、先輩や上司として新入生・新社会人を迎えるこの時期は新たな人間関係を築くチャンスでもあります。そこで改めて見直したいのが“正しい言葉使い”。健康食品や化粧品を取り扱う「株式会社グラフィコ」が新入社員に向けて行った意識調査によると、新社会人が心配だと感じているビジネスマナーの1位が「敬語・言葉使い」だそうです。そんな中でも筆者が気になっているのが、「全然良い」や「全然できる」などといった“全然”の使い方です。 【写真】「全然+肯定」を使っていた文豪 お札にもなっていた人です 主に否定として使われる“全然”に肯定や可能を表す動詞・形容詞を組み合わせることについて、「大丈夫」「ダメ」という両極の意見を聞きますが結局どちらなのでしょうか? 文化庁国語課の国語調査官・武田康宏さんに話を聞きました。 ☆☆☆☆ 時代によって言葉の使

        「全然大丈夫」「全然良い」は間違いか? 名だたる文豪も使った“全然”+肯定語 正誤を有識者に聞く(ラジトピ ラジオ関西トピックス) - Yahoo!ニュース
      • 文豪、そして殺人鬼。絶賛ハマり中。 - ココからのブログ

        朗読劇のサークルに入ってから、声で表現する難しさを実感していて、プロの声優さんだったり、役者さんのセリフって凄いんだなと思うようになった。 生の声で、登場人物がどんな人間なのか想像できて、お芝居を見ているかのように感情移入し物語に没頭する。 この前、長女のところに泊まりに行ったとき、若手男性声優の朗読劇を 配信チケットを買って見せてもらった。 娘は、声優の朗読劇やイベントが好きで、よく友達と出かけているのだけれど、 ドラマリーディングをやっている私に、本物は凄いからいいから見て見ろと、前から話していた。 見終わって、プロの表現力と、内容の面白さに驚いた。 『文豪、そして殺人鬼』略して文殺 2019年の初演以来、同じ物語を、様々な声優により演じられてきた作品。 主な登場人物は3人。 どこか人を避けるようにして暮らす、小説家、菅 忠義。 となりに暮らす盲目の少年、一糸 朱知。 幼い頃の事故で、

          文豪、そして殺人鬼。絶賛ハマり中。 - ココからのブログ
        • 文豪スイング 中島敦『虎狩』 - 素振り文武両道

          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 子、丑、寅、の寅にちなんだ小説、 中島敦さんの『虎狩』 を読みながらバットを振りました。 出だしだけです。散髪の話ではありません。正真正銘の虎狩です。 青空文庫より。 『虎狩』 中島敦 私は虎狩の話をしようと思う。虎狩といってもタラスコンの英雄タルタラン氏の獅子狩のようなふざけたものではない。正真正銘の虎狩だ。場所は朝鮮の、しかも京城から二十里位しか隔たっていない山の中、というと、今時そんな所に虎が出て堪たまるものかと云って笑われそうだが、何しろ今から二十年程前迄は、京城といっても、その近郊東小門外の平山牧場の牛や馬がよく夜中にさらわれて行ったものだ。もっとも、これは虎ではなく、豺(ぬくて)という狼おおかみの一種にとられるのであったが、とにかく郊外の夜中の独り歩きはまだ危険な頃だった。次のような話さえある。東小門外の駐在

            文豪スイング 中島敦『虎狩』 - 素振り文武両道
          • 文豪スイング 江戸川乱歩『赤い部屋』 - 素振り文武両道

            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【130】バットを振りました。 虹の色は、赤、橙、黄、、など 7つありますが、 色にちなんだ文豪の作品を読み、 バットを振って行きます。 今日は「赤色」で『赤い部屋』 青空文庫より。出だしだけ。 『赤い部屋』 江戸川乱歩, 異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)わざわざそのためにしつらえた「赤い部屋」の、緋色の天鵞絨びろうどで張った深い肘掛椅子にもたれ込んで、今晩の話手が何事か怪異な物語を話し出すのを、今か今かと待ち構えていた。 次の8行にして【言って振り】ました。 5回ずつ繰り返し40スイングでした。 異常な興奮を求めて集った、 七人のしかつめらしい男が わざわざそのためにしつらえた 「赤い部屋」の深い 肘掛椅子にもたれ込んで、 今晩の話手が何事か怪異な 物語を話し出すのを、 今か今かと待ち構えていた。 こういう

              文豪スイング 江戸川乱歩『赤い部屋』 - 素振り文武両道
            • 文豪スイング 梶井基次郎 『檸檬』 - 素振り文武両道

              皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 今日は文豪スイングをしました。 ピンクの6行を【言って振り】 5回ずつ繰り返しました。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。 梶井基次郎『檸檬』 えたいの知れない不吉な塊が始終私の心を押さえつけていた。焦燥といおうか、嫌悪といおうか、 それが私の身に襲いかかってきたのである。罹患した脚尖カタルや神経衰弱に起因したものでもなく、借金によるものでもない。以前私を喜ばせた 美しい音楽や詩の一節すら辛抱のできないものになってしまった。 文章を変えまくって6行にしました。 5回ずつ【言って振り】ました。 幸福な塊が私の心を解放した。 余裕といおうか、愛好といおうか、 それが私の身にやってきた。 完治した病気、貯金も増えた。 以前私を喜ばせた美しい音楽や 楽しい詩の一節が聞こえてきた。 ということで、かなり楽しい文章となりまし

                文豪スイング 梶井基次郎 『檸檬』 - 素振り文武両道
              • 文豪スイング 織田作之助『夫婦善哉』 - 素振り文武両道

                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【110】バットを振りました。 文豪、織田作之助の『夫婦善哉』 を読みながらバットを振りました。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。出だしだけ。 蝶子は、一銭天ぷら屋を商っている 種吉とお辰の娘である。種吉の天ぷらはなかなか評判がよかったが、種吉の算盤には炭代や醤油代が入っていないようで、店には年中借金取りが出入りした。 よくよく貧乏したので、蝶子が小学校を卒えると、あわてて女中奉公に出した。半年後、望まれるままに曽根崎新地のお茶屋へおちょぼ(芸者の見習い)にやった。種吉の手に五十円の金が入ったが、借金払いでみるみる消えた。 ピンクの10行を『言ってバットを振り』ました。4回ずつ繰り返し。 蝶子は、天ぷら屋の、 種吉とお辰の娘。 天ぷらの評判は良いが、 価格に炭代、醤油代が入ってない。 年中借金取りが出入りした。 よくよく貧乏したので、 蝶子が

                  文豪スイング 織田作之助『夫婦善哉』 - 素振り文武両道
                • 文豪スイング『出家とその弟子』 - 素振り文武両道

                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【100】バットを振りました。 今日は文豪スイングをしました。 倉田百三『出家とその弟子』です。 親鸞とその弟子、唯円(ゆいえん)を描いた戯曲。だそうです。 ピンクの10行を 【言って振り】ました。 4回ずつ繰り返し、40スイングです。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。出だしだけ。 倉田百三『出家とその弟子』 序曲, わしは生まれた。 そして太陽の光を浴び、 大気を呼吸して生きている。 見よ。あの弓なりの空を。 踏みしめている黒土を。 生い茂る草木、飛び回る禽獣、 女のめでたさ、 子どもの愛らしさを。 ああ、私は生きたい。 いつまでも。いつまでも。 こういう気持ちで いつも朝を迎えたいものです。 ちょっと先を読みましたが、 なんか面白いので抜粋します。 ⚫︎極楽と地獄はあるのでしょうか? ⚫︎運命がおまえを育てている。 ⚫︎恋とはどのようなも

                    文豪スイング『出家とその弟子』 - 素振り文武両道
                  • 文豪スイング 片山廣子『赤とピンクの世界』 - 素振り文武両道

                    皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振っています。 今日はピンク色です。 青空文庫より引用。 片山廣子, 『赤とピンクの世界』 農村が町となり、ながめが好く空気もきれいなので、だんだん新しい家が出来て、住む人も多くなつて来た。町のひらけ始めた時分に出来た十軒ばかりの家は、それぞれ屋根の色がちがひ坪数もちがつてゐるが、どの家もみんなみづみづしい生垣で、庭に椿や海棠やぼけ、また木犀や山茶花なぞ植ゑてあり、門前の道は何時もきれいに掃かれてこの辺一帯は裕福なインテリ層のすまひとすぐわかる。その中の一軒に、 11行にして、ピンクの10行を 【言ってバットを振り】ました。 1行につき3回ずつ繰り返し。 農村が町となり、 眺めが好く空気も綺麗なので、 だんだん新しい家が出来て、 住む人も多くなって来た。 町のひらけ始めた時分に出来

                      文豪スイング 片山廣子『赤とピンクの世界』 - 素振り文武両道
                    • 文豪スイング 太宰治『猿ヶ島』干支の「申」にちなんだ『猿ヶ島』 - 素振り文武両道

                      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 青空文庫より、出だしだけ。 『猿ヶ島』太宰治, 干支の動物にちなんだ 文豪の文章を読みながら バットを振ってます。 今日は申年の「猿」。 太宰治さんの『猿ヶ島』の出だしだけ。 青空文庫より。 はるばると海を越えて、この島に着いたときの私の憂愁を思い給え。夜なのか昼なのか、島は深い霧に包まれて眠っていた。私は眼をしばたたいて、島の全貌を見すかそうと努めたのである。裸の大きい岩が急な勾配こうばいを作っていくつもいくつも積みかさなり、ところどころに洞窟どうくつのくろい口のあいているのがおぼろに見えた。これは山であろうか。一本の青草もない。 12行にして、1行5回ずつ繰り返し【言って振り】、60振りでした。 海を越えこの島に着いたときの、 私の憂愁を思い給え。 夜なのか昼なのか、 島は霧に包まれて眠っていた。 私は島の全貌を 見

                        文豪スイング 太宰治『猿ヶ島』干支の「申」にちなんだ『猿ヶ島』 - 素振り文武両道
                      • 文豪スイング 芥川龍之介『藪の中』 - 素振り文武両道

                        七夕の夜、皆様の願いが叶いますようお祈り申し上げます。 本日は【110】バットを振りました。 今日は文豪スイングをしました。 芥川龍之介『藪の中』です。 木こりが死体を発見したのですが、 その時の模様の陳述がスタートです。 ピンクの10行を【言って振り】 5回ずつ繰り返しました。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。出だしだけ。 木樵りの陳述, あの死骸を見つけたのは、 私に違いございません。 今朝いつものとおり、 裏山の杉を伐りにいくと、 藪の中に 死骸があったのでございます。 山科の駅路から 四、五町ほど入った、 竹の中に痩せ杉のまじった 人気のない場所でございました。 ⬆︎ウィキペディアより引用。 本日の素振り文武両道の概要。 2024/07/07 素振りの本数 : 110 本, 文武両道スイング, 【20】本, ペーパー投げキャッチスイング, 📄📄, 【20】本, 鏡に笑

                          文豪スイング 芥川龍之介『藪の中』 - 素振り文武両道
                        • 文豪スイング 小山清『犬の生活』 干支の動物にちなんだ文豪の文章 - 素振り文武両道

                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【200】バットを振りました。 干支にちなんだ動物文学を読みながら、バットマン振ってます。 今日は11番目の「犬」で、 『犬の生活』 青空文庫より。出だしだけ。 『犬の生活』小山清こやまきよし, 私はその犬を飼うことにした。「神様が私にあなたのもとへゆけと告げたのです。あなたに見放されたら、私は途方に暮れてしまいます。」とその眼が訴えているように思われたので。またその眼はこうも云いっているように思われた。「あなたはいつぞや石をぶつける子供達から、私を助けて下さったではないですか。」私には覚えのないことだが、しかし全然あり得ないことではない。 10行にして【言って振り】ました。 1行10回ずつ繰り返しました。 私はその犬を飼うことにした。 「神様が私にあなたのもとへ ゆけと告げたのです」 と眼が訴えている。 またその眼はこうもいっていた。 「あなたはいつ

                            文豪スイング 小山清『犬の生活』 干支の動物にちなんだ文豪の文章 - 素振り文武両道
                          • 文豪スイング 菊池寛『桶狭間合戦』風呂にあるモノ「桶」 - 素振り文武両道

                            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 風呂にある代表的なものは、 桶、蛇口、手拭い、湯船。 今日は「桶」始まりの題名の 小説を読んで、バットを振りました。 青空文庫より引用、出だしだけ。 菊池寛。 『桶狭間合戦』 天文十八年三月のこと、相遠参三ヶ国の大名であった今川氏を始めとし四方の豪族に対抗して、尾張の国に織田氏あることを知らしめた信秀が年四十二をもって死んだ。信秀死する三年前に古渡こわたり城で元服して幼名吉法師を改めた三郎信長は、直ただちに父の跡を継いで上総介と号した。 これを8行にして、 【言ってバットを振り】ました。 1行5回ずつ繰り返しました。 40スイングです。 『桶狭間合戦』 天文十八年三月、 四方の豪族に対抗して、 尾張の国に織田氏あり、 と知らしめた信秀が死去。42歳。 三年前に幼名を改めた三郎信長は、 ただちに父信秀の跡を継いで 上総介と

                              文豪スイング 菊池寛『桶狭間合戦』風呂にあるモノ「桶」 - 素振り文武両道
                            • VTuberがバズツイート連発で電撃オンラインから『X文豪』とあだ名される→『X文豪』というフレーズは、ギリギリ悪口なんじゃねぇか

                              四季凪アキラ📄@にじさんじの請負人 @Shikinagi_2434 にじさんじ所属、請負人の四季凪アキラです。喋りとかBLとかshortの人。FA→ #四季彩画 サムネ用→ #四季凪の任務資料 配信→ #四季凪請負中 VOLTACTION:( @VOLTACTION_info ) ママ:( @TsubaTako ) 問い合わせ先→nijisanji.jp/contact youtube.com/channel/UCcDDx… 電撃オンライン @dengekionline 【にじさんじ】18万いいねも達成! 絶妙・奇妙・巧妙を兼ね備える“X文豪”四季凪アキラ流ポストの世界 dengekionline.com/article/202409… 個性の尖った人の多い“にじさんじ”にあってなお際立つ個性派ライバー、“VOLTACTION”の四季凪アキラさんの話をしましょう。 #にじさんじ pic.

                                VTuberがバズツイート連発で電撃オンラインから『X文豪』とあだ名される→『X文豪』というフレーズは、ギリギリ悪口なんじゃねぇか
                              • 文豪スイング リルケ『白』 - 素振り文武両道

                                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【190】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読み、 バットを振ってます。 白色は前回のグリムに続き、 3回目ですが、 森鴎外の訳なので 気になっていました。 青空文庫より引用。 『白』 リルケ, 森鴎外訳 保険会社の役人テオドル・フィンクは汽車でウィインからリヴィエラへ立った。途中で旅行案内を調べて見ると、ヴェロナへ夜中に着いて、接続汽車を二時間待たなくてはならないということが分かった。一体気分が好くないのだから、こんなことを見付けて見れば、気はいよいよ塞いで来る。 8行にして、1行5回ずつ 【言ってバットを振り】ました。 保険会社役人テオドル・フィンク。 汽車でウィインからリヴィエラへ。 旅行案内を調べると、 ヴェロナへ夜中に着いて、 接続汽車を二時間待ち。 一体気分が好くないのだから、 こんなことを見付けて見れば、 気はいよいよ塞いで来る。

                                  文豪スイング リルケ『白』 - 素振り文武両道
                                • 文豪スイング 片山廣子 『四つの市』 - 素振り文武両道

                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 日本を大きく分けると、 北海道、本州、四国、九州です。 本日は「四」で始まるタイトルの 文学を読みながら、 バットを振りました。 青空文庫より引用。出だしだけ。 片山廣子, 『四つの市』 グレレゴリイ夫人の伝説によると、むかしゲエル人の先住民ダナ人らがアイルランドに渡つて来た時には、大ぞらの空気の中を通つて霧に乗つて来たさうである。ダナ人は北の方から来たと書いてあるが、その北の方に四つの都市があつた。まづ大きな市ファリアス、それから光りかがやくゴリアスとフィニアス、ずうつと南の方にムリアスがあつた。ダナ人はその四つの市から四つの宝を持つて来た。まづファリアスからはリア・フエールと名づけられた「運命の石」。ゴリアスからは一本の剣。フィニアスからは「勝利の槍」。ムリアスからは大きな鍋、その鍋があれば、いかほど大勢の人数にも充

                                    文豪スイング 片山廣子 『四つの市』 - 素振り文武両道
                                  • 文豪スイング シャーロック・ホームズ『橙の種5粒』 - 素振り文武両道

                                    皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【130】バットを振りました。 虹の色は、赤、橙、黄、、など 7つありますが、 色にちなんだ文豪の作品を読み、 バットを振ってます。 今日は「だいだい(橙)色」 青空文庫より引用。出だしだけ。 『橙(オレンジ)の種五粒』 "THE FIVE ORANGE PIPS" アーサー・コナン・ドイル 加藤朝鳥訳、大久保ゆう改訳 さて、八二年から九〇年にわたるシャーロック・ホームズの事件記録を瞥見してみると、面妖で面白いものが続々と現れるため、どれを取捨したものか難儀なものである。とはいえ、なかには既に新聞を通じ世に知られたものもあれば、我が友の有する高度な特技の出る幕なく本連載でわざわざ語るまでもないものもある。またその分析力が挫かれ物語としても尻切れになりかねないものや、一方で全容が明らかならずその説明も友人の好む曇りない論理の決め手というより揣摩憶測にしか

                                      文豪スイング シャーロック・ホームズ『橙の種5粒』 - 素振り文武両道
                                    • 文豪スイング 宮本百合子『茶色っぽい町』 - 素振り文武両道

                                      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【180】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振っています。 今日は茶色です。 青空文庫より引用。 宮本百合子, 『茶色っぽい町』出だしだけ。 小石川――目白台へ住むようになってから、自然近いので山伏町、神楽坂などへ夜散歩に出かけることが多くなった。元、椿山荘のあった前の通りをずっと、講釈場裏の坂へおり、江戸川橋を彼方に渡って山伏町の通りに出る。そして近頃、その通りのつき当りに、何という医者だったか屋根の上へ、大万燈のように仰山な電飾(イルミネーション)広告をつけたのを遙か中空に見上げながら、だらだら坂をのぼって左、神楽坂へ行く。時には、神田辺へ行った帰り、廻って逆に音羽通を戻って来ることなどもある。――本郷辺にいると神楽坂は全く縁遠い場所だ。 10行にして、バットを振りました。 1行につき3回ずつ繰り返し、 【言って振り】ま

                                        文豪スイング 宮本百合子『茶色っぽい町』 - 素振り文武両道
                                      • 文豪スイング 藍色編 田中貢太郎『藍微塵の衣服 - 素振り文武両道

                                        皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振ってます。 今日は藍色です。 田中貢太郎の 『藍微塵の衣服』の出だしです。 これは怪談なので、お化けが出てくる前でストップしました。 青空文庫より 田中貢太郎『藍微塵の衣服』 これは東京の芝区にあった話である。芝区の某町に質屋があって、そこの女房が五歳か六歳になる女の子を残して病死したので、所天(ていしゅ)は後妻を貰った。 後妻と云うのは、気質の従順な、何時いつも愉快そうな顔をしている女で、継子ままこに対しても真の母親のような愛情を見せたので、継子も非常に懐なついて、所天も安心することができた。 10行にして、1行4回ずつ繰り返し 【言って振り】ました。 東京の芝区に質屋があり、 その女房が五、六歳になる 女の子を残して病死した。 所天(亭主)は後妻を貰った。 後妻は、気質の従順

                                          文豪スイング 藍色編 田中貢太郎『藍微塵の衣服 - 素振り文武両道
                                        • 文豪スイング 野村胡堂『九つの鍵』 - 素振り文武両道

                                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 日本を大きく分けると、 北海道、本州、四国、九州です。 本日は「九」で始まるタイトルの 小説を読みながら、 バットを振りました。 青空文庫より引用。 野村胡堂, 『九つの鍵』 「今晩はまったくすばらしかったよ。愛ちゃんが、あんなにピアノがうまいとは夢にも思わなかったぜ。練習しているのを聴くと、ピアノというものは、うるさい楽器だからな」 「まア、お兄さん、それじゃ褒ほめているんだか、くさしているんだか、わからないじゃありませんか」 狩屋かりや三郎と妹の愛子は、日比谷音楽堂の帰り、まだおさまらぬ興奮を追って、電車にも乗らずに、番町の住居すまいまで、歩いて帰るところでした。 10行にしてバットスイング。 1行【言って1振り】を、 3回ずつ繰り返しました。 女性のセリフはちょっとだけ 高い声を出しましたが、 淡谷紀子さんみたいに

                                            文豪スイング 野村胡堂『九つの鍵』 - 素振り文武両道
                                          • 文豪スイング 太宰治『人間失格』 - 素振り文武両道

                                            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【100】バットを振りました。 文豪の文章を読んで、 バットを振りました。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。 出だしだけ。 太宰治『人間失格』 恥の多い生涯を送ってきました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。自分には禍いのかたまりが十個あって、その中の一個でも隣人が背負ったら、その一個だけでも十分に隣人の生命取りになるのであるまいかと、思ったことさえありました。自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの幸福の観念とが、まるで食いちがっているような不安。 文章を変えて8行にしました。 5回繰り返し【言って振り】ました。 40スイングです。 楽しい生涯を送ってきました。 人間の生活というものは、 見当つかない分、面白いです。 人間には楽しい塊りが沢山あり、 その中の少しでも隣人にあげると、 十分に隣人の生命が輝きます。 自分と全

                                              文豪スイング 太宰治『人間失格』 - 素振り文武両道
                                            • 文豪スイング 森鴎外『蛇』 - 素振り文武両道

                                              皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 風呂にある代表的なものは、 桶、蛇口、手拭い、湯船。 今日は「蛇」始まりの題名の 小説を読んで、バットを振りました。 青空文庫より引用、出だしだけ。 森鴎外。 『蛇』 明け易い夏の夜に、なんだってこんなそうぞうしい家に泊り合わせたことかと思って、己はうるさく頬のあたりに飛んで来る蚊を逐いながら、二間の縁側から、せせこましく石を据えて、いろいろな木を植え込んである奥の小庭を、ぼんやり眺めている。 8行にして、 【読んでバットを振り】ました。 5回ずつ繰り返し40振りでした。 夏の夜にこんなそうぞうしい家に 泊り合わせたことかと思って、 おれは、頬に飛んで来る 蚊をおいながら、 二間の縁側から、 せせこましく石を据えて いろいろな木を植え込んである、 奥の小庭をぼんやり眺めている。 ということで、 蛇はまだ登場してませんが、

                                                文豪スイング 森鴎外『蛇』 - 素振り文武両道
                                              • 文豪スイング 小川未明『黄色い晩』 - 素振り文武両道

                                                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【170】バットを振りました。 黄色にちなんだ小説で バットを振りました。 青空文庫より引用。 小川未明『黄色い晩』 垣根の楓かえでが芽を萌ふく頃だ。彼方あちらの往来で――杉林の下の薄暗い中で子供等らが隠れ事をしている。きゃっきゃっという声が重い頭に響く。北から西にかけて空は一面に黄色く――真黒な雲がその上に掩おおい被かぶさって、黄色な空をだんだんに押しつけて、下に沈ませているようだ。刻々に黄色な空が減じて終しまいには一直線となって、はっきりと地平線から此方こちらを覗き込んでいる。それが厭らしい細長い眼付で笑っているように思われた。 悪寒わるさむい風が北方の海から吹いて来る。煤すすけた障子を閉めて灰色の壁に向った周蔵は、頭を手拭てぬぐいで鉢巻して、床の上に起上って考え込んでいた。 12行にしました。 1行5回ずつ繰り返し【言って振り】ました。60振りで

                                                  文豪スイング 小川未明『黄色い晩』 - 素振り文武両道
                                                • 文豪スイング 泉 鏡花 『湯女の塊』 - 素振り文武両道

                                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 風呂にある代表的なものは、 桶、蛇口、手拭い、湯船。 今日は「湯」始まりの題名の 小説を読み、バットを振りました。 青空文庫より引用、出だしだけ。 泉鏡花『湯女の魂』 誠に差出がましく恐入りますが、しばらく御清聴を煩わしまする。 八宗の中にも真言宗には、秘密の法だの、九字くじを切るだのと申しまして、不思議なことをするのでありますが、もっともこの宗門の出家方は、始めから寒垢離かんごり、断食など種々さまざまな方法で法を修しゅするのでございまして、向うに目指す品物を置いて、これに向って呪文じゅもんを唱え、印を結んで、錬磨の功を積むのだそうでありまする。 10行にして、 【読んでバットを振り】ました。 3回ずつ繰り返し30振りでした。 泉鏡花『湯女の魂』 真言宗には、秘密の法だの、 九字を切るだのと、 不思議なことをするが、 こ

                                                    文豪スイング 泉 鏡花 『湯女の塊』 - 素振り文武両道
                                                  • 文豪スイング 小林一三『東京宝塚劇場の再開に憶う』東京の宝塚の歴史です。 - 素振り文武両道

                                                    皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 痛ましい事件が関西でありましたが、昭和30年、東京の宝塚劇場が アメリカから戻った時の、 創始者の文献がありましたので、 読みながらバットを振りました。 青空文庫より。 『東京宝塚劇場の再開に憶う』 小林一三, 私は、関西で創立した宝塚歌劇を、何んとか東都に進出させ度いとかんがえて東京の市村座・歌舞伎座・新橋演舞場・帝国劇場等に出演させて、その様子を見て居りましたところ、充分成功する見透しがついたので、昭和七年、今の東宝株式会社の前身、株式会社東京宝塚劇場を設立し、日比谷の一角に、宝塚歌劇が常打できる東京宝塚劇場の建設にかかったのであります。 とのことで、続きをかいつまんで、10行にしました。 1行3回ずつ繰り返し 【言って振り】ました。 昭和8年竣成、9年開場。 戦争のため昭和19年に休場。 昭和20年進駐軍に接収され

                                                      文豪スイング 小林一三『東京宝塚劇場の再開に憶う』東京の宝塚の歴史です。 - 素振り文武両道
                                                    • 文豪スイング 豊島与志雄『紫の壜』 - 素振り文武両道

                                                      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【200】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振ってます。 今日は紫色ということで、 『紫の壜』 推理小説っぽいですが、そうなのか、どうか分かりません。 青空文庫より。出だしだけ。 豊島与志雄, 『紫の壜』 検察当局は私を、殺人罪もしくは自殺幇助罪に問おうとしている。私は自白を強いられている。だが、身に覚えないことを告白するのは、嘘をつくことだ。この期に及んで嘘をつきたくはない。軍隊生活では平然と嘘をつくことを教えられてきた。それを清算したい意味もあるのだ。私は真実だけを語りたい。 8行にして、1行5回ずつ繰り返し、 【言って振り】ました。 検察は私を殺人か自殺幇助に、 問おうとしている。 私は自白を強いられている。 だが身に覚えのないことの告白は、 嘘をつくことだ。 嘘はつきたくはない。 軍隊では嘘をつくことを教わった。 が

                                                        文豪スイング 豊島与志雄『紫の壜』 - 素振り文武両道
                                                      • 文豪スイング 中河与一『天の夕顔』 - 素振り文武両道

                                                        皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【100】バットを振りました。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。出だしだけ。 中河与一なかがわよいち 『天の夕顔』 信じるということが現在、どんなに困難かということは私にもわかっているつもりですが、私が何度も拒絶されながらも生涯を通して一人の女を愛し、思い続けたことは紛れもない事実です。しかも、私たちは肉体的に結ばれることはありませんでした。私は一つの夢に生涯をかけ、生まれてきた意味をその中に見出そうとさえしたのです。 8行にして【言って振り】ました。 5回ずつ繰り返し40振りでした。 信じることが、どんなに困難か、 わかっているつもりですが、 何度も拒絶されながら、 一人の女を愛し思い続けました。 肉体的に結ばれることなく、 一つの夢に生涯をかけ、 生まれてきた意味をその中に 見出そうとさえしたのです。 という凄い愛のお話です。 拒絶される

                                                          文豪スイング 中河与一『天の夕顔』 - 素振り文武両道
                                                        • 文豪スイング 新美南吉『手袋を買いに』 - 素振り文武両道

                                                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 風呂にある代表的なものは、 桶、蛇口、手拭い、湯船。 今日は「手」始まりの題名の 小説を読み、バットを振りました。 青空文庫より引用、出だしだけ。 新美南吉, 『手袋を買いに』 寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。 ある朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、 「あっ」と叫んで眼を抑さえながら母さん狐のところへころげて来ました。 「母ちゃん、眼に何か刺さった、ぬいて頂戴早く早く」と言いました。 母さん狐がびっくりして、あわてふためきながら、眼を抑えている子供の手を恐る恐るとりのけて見ましたが、何も刺さってはいませんでした。 8行にして、 【読んでバットを振り】ました。 5回ずつ繰り返し40振りでした。 寒い冬がやって来た。 洞穴から子狐が出ようした。 「あっ」と叫んで眼を抑さえ、 母狐のところへ来

                                                            文豪スイング 新美南吉『手袋を買いに』 - 素振り文武両道
                                                          • 文豪スイング 豊島与志雄, 『銀の笛と金の毛皮』干支にちなんだ文学、羊編 - 素振り文武両道

                                                            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【130】バットを振りました。 干支にちなんだ文章を読みながら、バットを振ってます。 今日は未年の羊です。 青空文庫より、出だしだけ。 『銀の笛と金の毛皮』 豊島与志雄, むかし、あるところに、エキモスという羊飼いの少年がいました。父も母もないみなし児で、毎日、羊のむれの番をしてくらしていました。 青々とした野原に、羊たちはたのしくあそんでいます。野の花のあいだに、うつくしい蝶がとびまわっています。木立こだちのなかや空たかくに、いろんな鳥がさえずっています。日がうららかにてっています。 エキモスは草の上にねころんで、歌をうたいました。口笛をふきました。草の葉でいろいろな笛をこしらえました。葦あしの茎くきでも笛をこしらえました。 ――自分も、あの小鳥のようにうたいたい。けれども、いくらうたっても、笛をふいても、小鳥にはおよびませんでした。 10行にしまし

                                                              文豪スイング 豊島与志雄, 『銀の笛と金の毛皮』干支にちなんだ文学、羊編 - 素振り文武両道
                                                            • 文豪スイング 江戸川乱歩『黒蜥蜴』 - 素振り文武両道

                                                              皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振っています。 今日は「黒」色の2回目。 『黒トカゲ』の出だしです。 青空文庫より。 江戸川乱歩,『黒蜥蜴』出だしだけ。 この国でも一夜に数千羽の七面鳥がしめられるという、あるクリスマス・イヴの出来事だ。 帝都最大の殷賑地帯、ネオン・ライトの闇夜の虹が、幾万の通行者を五色にそめるG街、その表通りを一歩裏へ入ると、そこにこの都の暗黒街が横たわっている。 6行にしました。1行5回ずつ 【言ってバットを振り】ました あるクリスマス・イヴの出来事。 帝都最大の殷賑(いんしん)地帯、 ネオン・ライトの闇夜の虹が、 幾万の通行者を五色にそめるG街、 表通りを一歩裏へ入ると、 暗黒街が横たわっている。 コトバンクより引用, いん‐しん【殷賑】 〘名〙 (形動)非常ににぎやかで活気に満ちていること

                                                                文豪スイング 江戸川乱歩『黒蜥蜴』 - 素振り文武両道
                                                              • 文豪スイング 有島武郎『生まれいづる悩み』 - 素振り文武両道

                                                                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【120】バットを振りました。 今日は文豪スイングをしました。 有島武郎『生まれいづる悩み』です。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。出だしだけ。 有島武郎『生まれいづる悩み』 私は自分の仕事を神聖なものにしようとしていた。ねじ曲がろうとする自分の心をひっぱたいて、 自分の芸術の宮殿を築き上げようともがいていた。 札幌農大の講師のかたわら文筆業をこなし、とどこおりがちな原稿に向かっている。寒い。原稿紙の手ざわりは氷のようだった。私はさびしさのあまり筆をとめ、そして君のことを思った。 ピンクの12行にして【言って振り】 1行を5回ずつ繰り返しました。 仕事を神聖なものにしよう。 ねじ曲がろうとする 心をひっぱたいて、 自分の芸術の宮殿を 築き上げようともがいていた。 札幌農大の講師のかたわら 文筆業をこなし、 滞りがちな原稿に向かっている。 寒い

                                                                  文豪スイング 有島武郎『生まれいづる悩み』 - 素振り文武両道
                                                                • 文豪スイング 沖野岩三郎『熊と猪』 干支にちなんだ動物シリーズラスト - 素振り文武両道

                                                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【170】バットを振りました。 干支の動物にちなんだ 文学を読んで、 バットを振って来ました。 今日は「猪」で このシリーズラストです。 父、佐次兵衛さんと、 子、京内(きょうない)くんとの、 やり取りです。 青空文庫より。出だしだけ。 『熊と猪』沖野岩三郎。 紀州の山奥に、佐次兵衛といふ炭焼がありました。五十の時、かみさんに死なれたので、たつた一人子の京内きやうないを伴つれて、山の奥の奥に行つて、毎日々々木を伐きつて、それを炭に焼いてゐました。或日の事京内は此んな事を言ひ出したのです。 「お父さん、俺おれアもう此んな山奥に居るのは嫌いやだ。今日から里へ帰る。」 《後略》 次の桃色の字12行を【言いながら、バットを振り】ました。 1行5回ずつ繰り返し。 佐次兵衛は50でかみさんを亡くす。 毎日子供の京内と山奥で木を伐る。 ある日京内は里へ帰ると言い出す

                                                                    文豪スイング 沖野岩三郎『熊と猪』 干支にちなんだ動物シリーズラスト - 素振り文武両道
                                                                  • 「わたし、恋愛結婚して今まで夫婦の愛を疑ったことなど一度もありませんの…それにくらべて」みたいなこと言う与謝野晶子が現代にいたら炎上してそうな話…「燃やせない鋼のメンタル」「近代の文豪全員燃える」など

                                                                    🐻 @h_ba9t 与謝野晶子ってむっちゃ処女厨だし、「わたし、恋愛結婚して今まで夫婦の愛を疑ったことなど一度もありませんの…それにくらべてクソビッチたちは…ハァ…」みたいなタイプだから現代にいたらSNSで丸焦げになってたと思う 2024-11-03 17:58:07 🐻 @h_ba9t 平塚らいてうは与謝野晶子と違い性に奔放だったんだけど、彼女は「愛する人とのセックス、それすなわちnot不貞行為。」という考えの持ち主で恋愛結婚をせず大して愛してない旦那と寝る女を「不貞」として批判的であったから、それもそれで燃えていたと思う 2024-11-03 18:02:25

                                                                      「わたし、恋愛結婚して今まで夫婦の愛を疑ったことなど一度もありませんの…それにくらべて」みたいなこと言う与謝野晶子が現代にいたら炎上してそうな話…「燃やせない鋼のメンタル」「近代の文豪全員燃える」など
                                                                    • 文豪スイング 芥川龍之介『本所両国』 - 素振り文武両道

                                                                      皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 文豪スイングをしました。 日本を大きく分けると、 北海道、本州、四国、九州です。 今日は本州の「本」 で始まるタイトルの 小説を読みながら、 バットを振りました。 青空文庫より引用。 芥川龍之介 『本所両国』 僕は本所界隈のことをスケッチしろという社命を受け、同じ社のO君と一しょに久振りに本所へ出かけて行った。今その印象記を書くのに当り、本所両国と題したのは或は意味を成していないかも知れない。しかしなぜか両国は本所区のうちにあるものの、本所以外の土地の空気も漂っていることは確かである。 8行にしてバットスイング。 1行を【言って1振り】して、 5回ずつ繰り返しました。 本所界隈をスケッチしろとの社命。 同じ社のO君と一しょに本所へ。 その印象記を書くのに当り、 本所両国と題したのは 意味を成していないかも。 しかしなぜか

                                                                        文豪スイング 芥川龍之介『本所両国』 - 素振り文武両道
                                                                      • 文豪スイング 村山籌子『兎さんの本屋とリスの先生』 兎にちなんだ文豪の文章です。 - 素振り文武両道

                                                                        皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 これまで子、丑、寅にちなんだ文豪の文章でバットを振ってきました。 なので、今日は「卯」にしました。 青空文庫より、出だしだけ。 『兎さんの本屋とリスの先生』 村山籌子(むらやま かずこ) あるところに大変そそつかしい本屋さんがありました。兎うさぎさんです。ある日、お店へ本が来ましたので、フロツクコートを着て、鼻眼鏡をかけて、ステツキを持つて、その本を小脇こわきにかかへて(人間から見るとおかしいですが、兎の本屋さんはこんなものです)売りに出かけました。 森の入口で、リスさんに会ひました。大変悧口りこうさうなひげを生やしたリスさんですから、本を買つてくれるだらうと思つて「リスさん、本を買つて下さい。私はりつぱな本屋さんです」といひました。 10行にして、バットを振りました。5回ずつ繰り返しました。計50振りでした。 ウサギの

                                                                          文豪スイング 村山籌子『兎さんの本屋とリスの先生』 兎にちなんだ文豪の文章です。 - 素振り文武両道
                                                                        • 文豪スイング 長与善郎『青銅の基督』 - 素振り文武両道

                                                                          皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【110】バットを振りました。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。 出だしだけ。 長与善郎『青銅の基督』 寛永十五(1638)年正月、島原の乱が片づき、南蛮鎖国令が出て後、切支丹騒動は一段落ついたように見えた。 しかし、まだ切支丹ご禁制を認めた檜の高札がいかめしく立てられていたころのことである。長崎古川町に萩原裕佐という南蛮版画師がいた。ある日、孫四郎を訪ねた裕佐は彼の作品を見せられる。 8行にして【言ってバットを振り】 1行5回ずつ繰り返しました。 島原の乱が片づき、 南蛮鎖国令が出て、 切支丹騒動は 一段落ついたように見えた。 しかし、まだ切支丹禁制の 高札が立てられていた。 その頃、長崎古川町に 萩原裕佐という南蛮版画師がいた。 島原の乱が終わっても、 しばらくキリスト信者の弾圧が 続いていたようです。 その頃、踏み絵のキリストさんの絵が

                                                                            文豪スイング 長与善郎『青銅の基督』 - 素振り文武両道
                                                                          • 文豪スイング 新美南吉『和太郎さんと牛』 - 素振り文武両道

                                                                            皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【160】バットを振りました。 えーっと、干支の順序に従い、 以前『ツェねずみ』で、バットを振りましたが、 今回は「牛」の小説です。 次回は「虎」の予定です。 青空文庫より。出だしだけ。 『和太郎さんと牛』 新美南吉 牛ひきの和太郎さんは、たいへんよい牛をもっていると、みんながいっていました。だが、それはよぼよぼの年とった牛で、おしりの肉がこけて落ちて、あばら骨も数えられるほどでした。そして、から車をひいてさえ、じきに舌を出して、苦しそうにいきをするのでした。 「こんな牛の、どこがいいものか、和太はばかだ。こんなにならないまえに、売ってしまって、もっと若い、元気のいいのを買えばよかったんだ」 と、次郎左エ門もんさんはいうのでした。 12行にして、1行5回ずつ繰り返し【言って振り】ました。 60の素振りでした。 和太郎は良い牛をもっている、 と、みんなが

                                                                              文豪スイング 新美南吉『和太郎さんと牛』 - 素振り文武両道
                                                                            • 文豪スイング 岸田國士『緑の星』 - 素振り文武両道

                                                                              皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【140】バットを振りました。 色にちなんだ小説を読みながら、 バットを振ってます。 今日は「緑」です。 青空文庫より引用。出だしだけ。 岸田國士(きしだ くにお) 『緑の星』 ヨーロッパ通ひの船が印度洋をすぎて、例の紅海にさしかかると、そこではもう、太古以来の沙漠の風が吹き、日が沈む頃には、駱駝の背越しに、モーヴ色の空がはてしなくつづくのが見える。 その時、海の旅にあきた誰れかれの眼に、きまつて妖あやしく映るのは、地平線のうへに、次ぎから次ぎへと湧きでる、あの星ともいへぬ星、ひとつひとつが胸飾りのやうに鮮明な、エメラルドの星のまたたきである。 8行にしました。そして、 1行5回ずつ繰り返し 【言って振り】ました。 船が紅海にさしかかるそこには、 太古以来の沙漠の風が吹く。 日が沈む頃、駱駝の背越しに、 モーヴ色の空が続く。 その時、眼に映るのは、 地

                                                                                文豪スイング 岸田國士『緑の星』 - 素振り文武両道
                                                                              • 文豪スイング 山本有三『路傍の石』 - 素振り文武両道

                                                                                皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【100】バットを振りました。 文豪の文章を読んでバットを振る、 文豪スイングをしました。 『あらすじで読む日本の名著2』 より引用。出だしだけ。 山本有三『路傍の石』 愛川吾一は高等二年(現在の小学六年)であった。彼は中学校に進学したかった。 彼の家は十三代も続いた旧家だったが、祖父の 代に明治維新となり、祖父が彰義隊に加わったあたりから没落し始めた。しかし、父・庄吾は武士の気構えが忘れられず、地道に働くことを軽蔑し、「この他人を見たら泥棒と思え」という気持ちから、村長を相手に土地の訴訟を起こし、東京へ行ったきり戻ってこなかった。母のおれんは袋はりをし ながら細々と暮らしを立てていた。吾一は毎日、歯を食いしばっておやつを辛抱し、おやつ代を中学の入学金の足しにと貯金していた。 次のピンクの10行を【言って振り】 5回繰り返しました。 愛川吾一は高等二年

                                                                                  文豪スイング 山本有三『路傍の石』 - 素振り文武両道
                                                                                • 文豪スイング 森鴎外『最後の一句』 - 素振り文武両道

                                                                                  皆様、ご機嫌いかがでしょうか。 本日は【150】バットを振りました。 最近、本を譲って頂きましたので、 しばらくこれを読みながら、 バットを振ります。 pちゃ様、ありがとうございます。 森鴎外『最後の一句』出だしだけ。 時は元文三年(1738年) 十一月二十三日。 大阪で船乗業を営んでいた 桂屋太郎兵衛の斬罪を知らせる 高札が立てられた。 市中はその噂で持ちきりだったが、 肝心の太郎兵衛の家族は 南組堀江橋ぎわの家で、 丸二年近く世間との交通を絶って 暮らしていたため、 その事実を知る由もなかった。 ピンクの10行を3回ずつ 【言って振り】ました。 30スイングです。 つまり、ある人が斬罪になったが、 その家族は気づいていない。 という出だしです。 どんな事情がある家族なのか、 スタートから興味が湧いてきます。 本日の素振り文武両道の概要。 2024/05/29 素振りの本数 : 150

                                                                                    文豪スイング 森鴎外『最後の一句』 - 素振り文武両道