文部科学省は、東京福祉大学が権限の集中があったなどとして、今後は大学の運営などに関与させないとしていた元学長を先月、復帰させたことを受け、経緯の報告を求めています。 文部科学省によりますと東京福祉大学は12年前、当時の学長が女性教職員に対する強制わいせつの罪で実刑判決を受けた事件の背景に、権限の集中があったなどとして、今後は復帰を認めないとする再発防止策を公表していたということです。 文部科学省は、その後も元学長が大学の運営などに関与しないよう指導を繰り返してきたということですが、元学長は先月20日付けで学長と、運営する学校法人の理事長に復帰したということです。 復帰を受けて文部科学省は、大学側のこれまでの説明とそごがあるとして経緯の報告を求めています。 これについて大学は「担当者が不在のため詳細を把握しておらず、お答えできない」としています。