自らの著書「シン・日本共産党宣言──ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由」(文春新書)で、共産党で党首公選を行うように求めている現役党員の松竹伸幸氏(67)が、党の規約上最も重い「除名」の処分を受けることになった。小池明書記局長が2023年2月6日の記者会見で明らかにした。規約では、1950年代に党が分裂した「50年問題」を背景に、「党内に派閥・分派はつくらない」と明記されている。今回の党首公選の主張や、著書の出版が分派活動とみなされた。 この日、東京・内幸町の日本記者クラブで書籍の出版会見を開いた松竹氏は、除名問題に言及。処分は不当だとして、「出版が分派活動として処分されるのであれば、憲法の言論・表現の自由は死ぬし、そんなことを進める共産党だって滅びかねない」と主張。党規約に基づいて再審査を求める考えだ。 出版で「党員に同調を呼びかけている=分派活動」と主張 松竹氏によると、松竹氏が党