国などから補助金計約1億7千万円を詐取したとして詐欺罪などに問われた学校法人「森友学園」の理事長、籠池(かごいけ)泰典被告(69)と妻の諄子(じゅんこ)被告(66)側は17日までに、泰典被告を懲役5年、諄子被告を懲役2年6月とした2審大阪高裁判決を支持し、両被告の上告を棄却した10日付の最高裁決定に異議を申し立てた。 最高裁によると、14日に両被告の弁護人から申し立てがあった。退けられると実刑判決が確定し、収監される。 2審判決によると、両被告は共謀し平成28~29年、大阪府豊中市の国有地で開校予定だった小学校建設を巡り、国の補助金約5600万円を詐取。また運営する幼稚園の教職員数などを偽り、24~29年、府と大阪市の補助金計約1億2千万円をだまし取った。