揃わなかった松本氏と吉本興業の足並み 文藝春秋社の性加害報道に対するダウンタウン・松本人志氏の民事訴訟は、原告・松本氏の取り下げというかたちで終結を迎えた。その理由は、裁判の継続による活動休止の長期化と、敗訴の可能性によるダメージの回避と推察される。 今後注目されるのは、松本氏のマネジメントを担う吉本興業のスタンスだ。周知の通り、両者は40年以上のビジネスパートナーだ。マネジメントだけでなく、吉本興業は『M-1グランプリ』や『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』などの番組製作、『大日本人』をはじめとする映画製作などで、松本氏と強固な関係を築き上げてきた。 このとき大前提として押さえておかなければならないのは、本件における吉本興業は問題の当事者ではなく、あくまでも当事者と契約を結ぶ芸能プロダクションであることだ。つまり、松本氏は取引先のひとつだ。この点は、社