水俣病被害者救済特別措置法に基づく救済策から漏れた128人全員を水俣病と認め、国や熊本県、原因企業のチッソ(東京都)に賠償を命じた大阪地裁判決を不服として、熊本県は10日、県の責任を認めた122人について大阪高裁に控訴した。 蒲島郁夫知事は「今回の判決で示された考え方は、過去の最高裁で確定した判決と大きな相違がある。水俣病…
原告全員の請求棄却 一部を水俣病認定も「除斥期間」―救済集団訴訟判決・熊本地裁 2024年03月22日20時45分配信 水俣病訴訟の判決を受け、「不当判決」などと書かれた紙を掲げる原告側弁護士=22日午前、熊本市中央区 居住地域などによる線引きで、水俣病特別措置法の救済対象とならなかったのは不当だとして、熊本、鹿児島両県などの144人が国と熊本県、原因企業のチッソを相手取り、1人当たり450万円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決で、熊本地裁は22日、原告全員の請求を棄却した。 「どうして私だけ…」 水俣病未認定の66歳女性―集団訴訟、22日判決・熊本 品川英基裁判長は、原告のうち25人を水俣病と認定したが、不法行為から20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」が経過したと判断した。原告側は控訴する方針。 同種訴訟の判決は2件目。昨年9月の大阪地裁判決は原告全員を水俣病と認定した上で、除斥期間の
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