四天王寺の古本市で買った100円本。プラトンとかカントといった哲学者の名前を一切出さずに哲学のなんたるかを説いた本であります。14歳からの哲学入門書だから、年長けたオジンやオバンが読めばすいすい分かるか、といえば、無論そうではなくて「何回読んでも難解」という人も多いでせう。世はなんでもインスタントの時代でありますが、未だに「即席哲学の素」なる便利なツールは生まれない。 そもそも、哲学なんてもん、一切知らなくても生活になんの差し障りもない。逆に、勉強したって生活には何ほどの役にも立たず、金儲けの足しにもならない。ま、世間の99%の人はそう思っている。 それを言っちゃあおしまいだ、と著者は平易な言葉で、かつ情熱を込めて「物事の本質」を考えるように説きます。 ・考える ・自分とは誰か ・死をどう考えるか ・心はどこにある といった小見出しをつけてありますが、有り体に言って、中学生には荷が重い。ゲ