2019年11月刊行。50本の再録記事に書き下ろしの序文を加えたエッセイ集。 周辺情報 書名はアナリー・ニューイッツが短編集を推薦した際のコメントから。元々は副題を書名に提案したが、昨今はリベンジ・ポルノを連想させるのでやめたらしい。2004年のインタビューでは Starfish を「復讐が持つ癒しの力を言祝ぐ物語」と称している。本書にも弾圧や監視への反撃を夢想するエッセイがいくつか収録されているし、近年に発表された短編小説でも大衆の反抗が描かれている。 ブログで読める39本については見出しにリンクを付した。加筆修正された記事もあるが、一見したところ大きな変更はない。 ブログを読むのが面倒くさい場合は、各エッセイで語られたアイデアや思想が凝縮された短編 “Incorruptible” がうってつけ(ただし掲載サイトは少し重い)。伊藤計劃『ハーモニー』との共通点や相違点も興味深いはずだ。私家