新しい鮮魚流通に取り組むベンチャー企業「羽田市場」は全国各地から取れたての魚介類をその日のうちに都市圏の飲食店に届けるビジネスモデルで事業を拡大してきた。 「空飛ぶ魚」が漁業を変えようとしている。新しい鮮魚流通に取り組むベンチャー企業「羽田市場」(東京都大田区)は全国各地から取れたての魚介類をその日のうちに都市圏の飲食店に届けるビジネスモデルで事業を拡大してきた。流通だけでなく、これまでの価値観を一新して漁業を復活させる挑戦が続いている。 「日本の漁業の維持・発展のためには、今の流通の仕組みを根底から変えなければならない。そのためには価値のある魚介類を適切な価値で仕入れ、提供できる仕組みが必要になる」 羽田市場を経営する野本良平氏(57)は9月、福岡市内で2店舗目となる「超速鮮魚寿司 羽田市場 博多リバレインモール店」のオープニングイベントでこう力説した。九州各地で水揚げされた魚介類を新幹