自業自得と言われてしまえばそれまでなのですが、芸能界広しと言えど、彼女ほど波乱万丈な役者人生を歩んでいる人も、なかなかいないのではないでしょうか。 今年2月、4年ぶりに役者として復帰した沢尻エリカさんのことです。 2019年、麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、執行猶予3年・懲役1年6ヶ月の有罪判決を受け、表舞台から姿を消していた沢尻さん。今年2月の舞台『欲望という名の電車』で約4年ぶりに“二度目”の女優復帰を果たしたのです。 今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、“山あり谷あり”という言葉が陳腐に聞こえるほど激動だった、沢尻エリカさんの役者人生を振り返っていきます。 沢尻さんが役者として一躍脚光を浴びたのは2005年。この年にヒロインを演じた映画『パッチギ!』が公開され、主演ドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ系)も放送されたのです。 『パッチギ!』は日本人の男子高