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  • 「今昔百鬼拾遺 月」 京極夏彦 京極堂不在の東京で - 安心感の研究 by 暖淡堂

    今昔百鬼拾遺 月 こんにちは、暖淡堂です。 極私的「京極祭」、なんだかもう、終わりませんね。 読もうと思って、積み上げている本を熟成させているうちに、どんどん新しい作品が出てきます。 今年は、特に多かった気がします。 それも話題作が。 仕事している場合じゃないよなあ、なんて、思ったりしたいところ。 でも、しっかりと自制して、頑張って通勤しますが。 今回は、熟成期間が長くなっていた「今昔百鬼拾遺ー月」。 これは短めの長編が3作まとまったものですね。 それぞれが独立した作品として発表されていましたが、最終的に講談社がまとめて一冊にした感じのものです。 「鬼」、「河童」、「天狗」。 それぞれで文庫本としても入手可能です。 分厚い本を持って歩いて、手首を鍛えたい方は、この合本版をぜひ入手してください。 舞台は東京、それと千葉。 登場人物は、「絡新婦の理」に登場した呉美由紀。 それと中禅寺敦子。 タ

      「今昔百鬼拾遺 月」 京極夏彦 京極堂不在の東京で - 安心感の研究 by 暖淡堂
    • 【現代詩】「遠い駅」 もう帰ることのない、遠い駅のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

      遠い駅 その駅を最後に旅立った子供は 小さな箱を膝の上に抱えたまま 窓の外の景色を眺めていた 古く、少し傾いた、よく震える家の 奥の、薄暗い部屋の、仏壇の前に置き去りにした いくつもの小箱のことを、時々思い出しながら 汽車は風に追い越されるくらいの速度で進んだ その先は、森の、さらに奥 言葉よりも、木々の軋みが多く聞こえる 小さな池のほとりを回り込んだら 不意に谷地坊主が散らばる 冷たい湿地帯の中を走る 時折聞こえる小さな水音は 山椒魚が飛び込む音 古代からの魚たちが、舞い上げる飛沫 霧が、濃い霧が流れ 子供は夢を見る 小さな箱を、抱きしめたまま 夢を見る ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂「遠い駅」解説 詩の世界観と解釈 暖淡堂の詩「遠い駅」は、故郷を離れていく少年の心情を、繊細かつ象徴的に描いた作品です。駅を舞台に、少年は過去と未来、現実と幻想の間をさまよい、複雑

        【現代詩】「遠い駅」 もう帰ることのない、遠い駅のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
      • 時間を大切にするとは言うけど - 安心感の研究 by 暖淡堂

        こんにちは、暖淡堂です。 出向して、平日は毎日電車通勤しています。 自宅と職場の間の通勤時間は、一日3時間半くらい。 それに職場での勤務時間を合わせると、大体12時間は仕事関連で使われてしまいます。 残りの12時間が自分の時間ですが、睡眠のための時間や仕事に行くための準備などの時間もあるので、何か自分のためにやりたいことに使える時間はわずかですね。 で、その貴重な時間を無駄にしないように心がけていて、ふと気づきました。 時間を大切にしようとして、ついつい無駄にしてしまうことがあるということ。 短い時間に細切れの作業を盛り込む 英単語を覚える、というようなことであれば、細切れの時間を使うのは有効かもしれません。 ただ、一連の作業を細切れにして、それを開いた時間をつかって断続的に進めるというのは、結構難しいことがわかりました。 作業を一旦止めて、少し経ってから再開するのには、それまでの作業の経

          時間を大切にするとは言うけど - 安心感の研究 by 暖淡堂
        • 今年の秋は、どこまで行けるか、どこまで進めるか - 安心感の研究 by 暖淡堂

          こんにちは、暖淡堂です。 暑い夏の始まりとともに出向、法定研修、連続する試験の日々に突入しました。 で、9月の上旬に法定研修は終了。 出向先の研修メニューも昨日まで。 これからはノルマとスケジュール管理の日々になります。 諸先輩方は「そのうち慣れる」と薄笑い。 自分の経験上「そのうち慣れる」は、多くの事について真実でもあることを理解しています。 それまで、もうしばらく頑張ってみようと思っています。 自分のために続けていることがいくつかあります。 これからの人生を納得して過ごしていくためのものですね。 それらを振り返ってみたいと思います。 古典を読む ほぼ毎朝、「易経」の原文を読んでいます。 「易経」は短い漢文が続くので、慣れるととても読みやすいものです。 時間がある時は「十八史略」の原文の整理もしています。 こちらは、現時点で全文の1/4くらい。 前漢の最盛期を過ぎたところで、この後王莽が

            今年の秋は、どこまで行けるか、どこまで進めるか - 安心感の研究 by 暖淡堂
          • 【現代詩】「鞄」 手放した、多くのもののイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

            鞄 考えていた終わり方とは随分と違った それでも、確かに終わったのだと男は思った 使い古した鞄をその場に残して 列車に乗り込んだ それからもう、何も振り返らないと決めていた なのに、 もう会うはずもない人たちからもらった 小さな紙切れの塊が 鞄の中で、思いがけず小さくて あまりにも軽かったので 列車が駅を離れる時にもう 心は振り向いていた 目には冬の海の 冷たい波を見るだけなのに ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂「鞄」の解説 作品の全体像 暖淡堂の詩「鞄」は、別れと記憶、そして人間の心の奥底にある複雑な感情を繊細に描き出した作品です。使い古された鞄を置き去りにした男の、決意と葛藤が静かに描かれています。 詩の解釈 別れと決意: 男は、ある出来事を境に、過去と決別しようとします。使い古した鞄は、その過去を象徴していると言えるでしょう。列車に乗り込むという行為は、新たな

              【現代詩】「鞄」 手放した、多くのもののイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
            • 【現代詩】「おぼえているか」 友へ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

              おぼえているか 山を乗り越え 顔を見せる雲の表情が 柔らかくなる頃 君はきっと あの街に辿り着いている 手紙をくれないか 無事だったら 僕の言葉を 君は覚えているだろうか 僕は相変わらずだ 相性の悪い風には 背を向ける日々だ だからとても ゆっくりと進んでいる ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩作品「おぼえているか」の詳細な解説 詩の全体的な印象とテーマ 「おぼえているか」は、離れて暮らす相手への切ない想いと、再会への希望を描いた、情感豊かな作品です。自然の描写を巧みに用いながら、心の動きを繊細に表現しています。 別れと再会: 「山を乗り越え」「あの街に辿り着いている」といった言葉から、旅立ちと再会という対比が浮かび上がります。 時間の流れ: 「雲の表情が柔らかくなる頃」のように、時間の経過を自然の描写と重ね合わせ、心の変化を表現しています。 変わらない想い: 「

                【現代詩】「おぼえているか」 友へ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
              • 「22歳」 谷村新司 ゆく夏に - 安心感の研究 by 暖淡堂

                こんにちは、暖淡堂です。 やっと猛暑は抜け出しつつある感じですね。 それでも、大雨の被害などが出ているようで。 被害に遭われている方々にお見舞い申し上げます。 今朝、涼しくなったなあ、って思いながら、ふと頭の中に浮かんだ歌がありました。 「ああ、夏がゆく〜」 何の歌だったのか、思い出そうとしたのですが、すぐにはわかりませんでした。 還暦間近の実力発揮ですね。 それでも、諦めてしまうのは寂しいので、しばらく考えていました。 で、思い出しました。 谷村新司さんの「22歳」。 名曲です。 「22歳の別れ」ではありません。 念のため。 この曲、谷村新司さんのソロの曲で、ヒットしました。 情報によれば、ザ・ベストテンにも、ランクインして出演されています。 この頃の谷村新司さんは、大人の恋愛をテーマにした曲の比重が大きめだった気がします。 大学生になったばかりだったので、聴きながら、自分の将来などにつ

                  「22歳」 谷村新司 ゆく夏に - 安心感の研究 by 暖淡堂
                • 「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで」 入道前太政大臣 栄華の極みでの、ひとときの翳り - 安心感の研究 by 暖淡堂

                  百人一首第95番目の歌の作者は入道前太政大臣にゅうどうさきのだいじょうだいじん、藤原(西園寺)公経きんつねです。 鎌倉時代初期に栄華を極めた人。藤原公経の山荘を改装したものが、金閣寺として今も残っています。 今回は入道前太政大臣について紹介します。 入道前太政大臣とは 生年1171年、没年1244年。 藤原氏で藤原公経は歴史上二人知られていますが、こちらは西園寺家の祖と言われている方で、西園寺公経とも呼ばれます。 鎌倉幕府との関係が深く、源頼朝の姉を妻としていました。 第3代将軍源実朝が暗殺された時には、自身も積極的に動き、京から将軍を迎え入れさせました。 dantandho.hatenadiary.com 第4代将軍藤原頼経の祖父、第5代将軍藤原頼嗣の曽祖父にあたります。 また、姉が藤原定家の妻であり、義兄弟の関係でもありました。 権勢を極めたのは承久の乱の後。 関東申次となり、朝廷と幕

                    「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで」 入道前太政大臣 栄華の極みでの、ひとときの翳り - 安心感の研究 by 暖淡堂
                  • 蒲田「麵屋 まほろ芭」!煮干しラーメン名店の隠れた人気メニュー"淡麗旨味中華そば"

                    こんにちは。夢中図書館へようこそ!館長のふゆきです。 今日の夢中は、蒲田「麵屋 まほろ芭」!煮干しラーメン名店の隠れた人気メニュー"淡麗旨味中華そば"です。「夢中図書館 ラーメン館」でがっつり実食レポート!食べた感想や麺写真、店舗情報などを…

                      蒲田「麵屋 まほろ芭」!煮干しラーメン名店の隠れた人気メニュー"淡麗旨味中華そば"
                    • 長く続けていることを大切に 坎爲水【易暮し】 - 易暮し by 暖淡堂

                      今日の卦辞:坎爲水 坎/坎 坎爲水 習坎。有孚。維心亨。行有尚。 習坎は、孚あり。維(こ)れ心亨る。行けば尚(たっと)ぶことあり。 水(坎)が二つ重なっています。 水がしきりに流れ続けている様子。 時間が経って、季節が変わっても流れ続けています。 状況が大きく変化しても、続けていることはありませんか。 そんなものへの注意をうながす卦でもあります。 易経と新井白蛾の「易学小筌」にある坎爲水の卦辞は以下の記事もご参照ください。 ekilife.hatenadiary.com 暮らしのヒント 好きで続けていることを大切にしましょう。 趣味で、自分の時間を使っているものを続けるようにしましょう。 読書、音楽鑑賞、運動、旅行、料理、絵画、自分のための創作活動。 それらは、続けるほどに、自分にとっての宝物を生み出します。 知らず知らずのうちに、そんな宝物がたくさんできているかと。 自分の周りをよく見て

                        長く続けていることを大切に 坎爲水【易暮し】 - 易暮し by 暖淡堂
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