「借りたものは、いつか返さなきゃいけない。本当の持ち主に」 ※以降、ネタバレあり。 最愛の妻が小学生の姿になって帰ってきた――。だが、それは“生まれ変わり”ではなく、短期的な憑依にすぎなかった。その体は、貴恵(石田ゆり子)の魂を受け入れるために生まれたものではなく、万理華(毎田暖乃)が人生を全うするためのもの。万理華のこの世に対する絶望と、貴恵のこの世に対する未練がたまたま一致したことで起きた奇跡、あるいはプログラムの誤作動とも呼べる出来事だった。 金曜ドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)第8話では、ついに貴恵と万理華の間で何が起こったのかが明かされた。貴恵にとっても、それはショックだったに違いない。自分が命を落としたことにより、ゾンビのようになってしまった夫・圭介(堤真一)と娘・麻衣(蒔田彩珠)に「しっかりしなさい」「元気を出して」と言いたかっただけだったのに。自分のその願いのために