RAS遺伝子の変化は、さまざまながん患者さんで確認されています。KRAS遺伝子の変化は膵がんの患者さんの95%以上で確認され、大腸がん、肺がん、多発性骨髄腫、子宮体がんなどの患者さんでも確認されています*1。NRAS遺伝子の変化が確認されているのは、皮膚がん(悪性黒色腫)や多発性骨髄腫の患者さんです。HRAS遺伝子の変化が確認されることはまれですが、膀胱がんや甲状腺がんなどの患者さんで確認されています。 *1 Cox, A.D. et al.: Drugging the undruggable RAS: Mission possible? Nat Rev Drug Discov. 13(11): 828-851, 2014.