(左から)生卵、固ゆで卵、半熟卵、60~70度で長時間温めた卵、周期調理した卵(Pellegrino Musto and Ernesto Di Maio提供) ゆで卵の最適な作り方を科学的に突き止めたとの論文を、イタリアの研究チームが6日付で国際学術誌に発表した。100度の熱湯と30度の水を用意し、殻付きの生卵を交互に2分ずつ計16回浸す。他の調理法より栄養価が高く、食感も優れているといい「周期調理」と命名。 チームによると、黄身は約65度、白身は約85度で固まるため、100度で固ゆですると黄身が粉っぽくなる。ゆで時間の短い半熟卵は黄身の水分が増す分、甘味が減る。60~70度で約1時間温める調理法は、全体的にクリーミーな食感になるが、白身が完全に固まらないという課題があった。 チームは流体力学を基に、卵内部の温度と調理時間の推移をシミュレーション。計32分かけて、卵を熱湯の鍋と30度のボウ