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白洲正子の検索結果1 - 2 件 / 2件

  • 森林浴しながら、古民家で白洲正子の仕事を偲ぶ――長女・牧山桂子さんに聞く“白洲家の流儀” | 文春オンライン

    伝統芸能、神社仏閣、骨董また忘れ得ぬ名人たちへの愛惜を書き続けた随筆家・白洲正子。彼女が多くの作品を編み出した茅葺きの家は、いまミュージアムとして一般公開されている。幼い頃からその地で育ち、今も暮らす、長女で著述家の牧山桂子さんにお話を聞いた。(写真:石川啓次) 取材・文 文春文庫 ◆◆◆ 小田急線の鶴川駅から徒歩15分。いまや町田市の史跡に指定されている旧白洲邸「武相荘」をたずねた。街道から小道をあがり、初夏の日射しを浴びる瑞々しい緑の樹々の間、少し濡れた土の上に敷かれた石を歩く。 白洲正子の長女・牧山桂子さん(84)はテラスで待っていてくれた。紺色のツーピースにデニムのジャケット、父上・白洲次郎似の美貌が健在の、エレガントな婦人である。 「これ、どちらもユニクロよ」 両耳にはジェンセンのイヤリング。 「結婚前に、ねだって、次郎さんに買ってもらったの。正子さんも私も、宝石はあまり好きでは

      森林浴しながら、古民家で白洲正子の仕事を偲ぶ――長女・牧山桂子さんに聞く“白洲家の流儀” | 文春オンライン
    • 旅行中、白洲さんは風景を食べていた―盟友の脳裡によみがえる人間・白洲正子 | 文春オンライン

      白洲正子の流儀とは何か 傑出した人間と面と向かうのは心労だから、その人の凄さを感じつつも横で眺めておくようなつきあいで済ましておいて、後になってからさも近しくつきあったごとく他人に、あの人は凄い人であったと吹聴するような狡(ずる)さを、断じて許さなかったのが白洲正子だった。いつも逃げずに真正面からその人間に近づいてゆく。時に、人が普通接近する際に保つ距離を超えて。 しかし、同時に白洲さんは、面と向かうだけでは人も物も見えてこないということも熟知していた。人なら時間をかけて丁寧につきあう。物なら身辺において何年も眺め、いじる。そして風景なら同じところに何遍も繰り返し足を運ぶ。意識的に、無意識的に、さまざまな局面に接して見る。見たものを書くのではない。見えてくるものを書くのだ、というのが白洲正子の流儀である。本書を読まれた方々はその消息を理解されるだろう。そうした流儀を彼女はいかにして獲得した

        旅行中、白洲さんは風景を食べていた―盟友の脳裡によみがえる人間・白洲正子 | 文春オンライン
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