上下列車と交換する大前行き。川原湯温泉駅の改札口にはホーロー看板が残り、湘南電車との好対照であった(2014年9月9日、吉永陽一撮影)。 JR吾妻線は、終点でほかの路線と接続していない“盲腸線”といわれる路線です。JR上越線の渋川駅(群馬県渋川市)を起点にして吾妻川沿いに西へと進み、大前駅(同・嬬恋村)までの55.3kmを結ぶ単線電化路線で、上野駅から途中駅の長野原草津口駅(同・長野原町)まで特急列車「草津・四万」が毎日運転されています。 しかし2024年3月22日、JR東日本の高崎支社は沿線自治体の群馬県、長野原町、嬬恋村へ対し、存廃の前提を置かないかたちで、長野原草津口~大前間について「沿線地域の総合的な交通体系に関する議論の申し入れ」を行いました。今後どうなるか、動向からは目を離せません。 【撮り鉄も集った】吾妻線「日本一短いトンネル」をくぐる電車(写真) そもそも開業したのは太平洋