会談を前に韓国の尹錫悦大統領（右）と握手する岸田首相＝6日、ソウルの大統領府（共同）【ソウル＝桜井紀雄】ソウルで6日行われた日韓首脳会談で、尹錫悦（ユン・ソンニョル）韓国大統領と岸田文雄首相は両国の協力維持、強化を確認した。尹氏は日米両国との協力を外交・安全保障政策の柱に据えてきたが、日米両首脳ともに間もなく交代する。尹氏の対日外交を巡っては国内で不満もくすぶり、野党は「親日派」との攻撃を激化させている。日米韓3カ国協力を一層発展させていけるのか。尹政権の手腕が問われる。 尹氏は会談で、岸田氏との12回目の会談になることに触れ、「韓日、韓米日の協力を進展させるには、私と岸田首相が築き上げてきた両国間協力の前向きな流れを維持していくことが重要だ」と述べた。 北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させ、安保環境が厳しさを増す中、尹氏は昨年8月、日米首脳と共同防衛訓練の定例化で合意するなど、安保協力の水
＜正論＞そろそろ「過去史」からの解放を 龍谷大学教授・李相哲
李相哲氏8月15日を韓国では「朝鮮半島に光が復した（戻った）日だ」として「光復節」と命名、大々的な記念行事を行う。日本や「過去史」（日本統治時代の出来事を指す言葉）に言及、日本を糾弾するのが伝統だが、尹錫悦大統領になってからその「伝統」が破られた。今年の「光復節」の演説で尹氏は「過去史」には触れず日本を批判しなかった。 野党は「（演説は）これ以上、日本に謝罪しなくてよいという免罪符を与えたもの」と非難、メディアは「日本の反省と責任に言及しなかったのは日本の歴史挑発に勇気を与えるもの」（京郷新聞）などと批判した。日本のメディアも「異例」と報じたが、そろそろ日韓は「過去史」から解放されてもよいのではないか。 薄れた日本統治時代の記憶
韓国でまたもや反日が勢いづいてきた。尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権発足以来、一気に雪解けが進んだように思われてきた日韓関係だが、それは見掛けに過ぎなかったらしい。 【写真】反日でタッグを組もうとしている最大野党・共に民主党党首の李在明氏と、野党・祖国革新党党首で「タマネギ男」と呼ばれる曺国氏 （平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授） ここにきて反日が勢いづいている背景には、尹大統領の不人気がある。今年4月に行われた国会議員選挙で与党・国民の党が大敗して以降、大統領支持率は30％前後と低迷を続けている。韓国調査会社リアルメーターが発表した直近のデータでは29.6％で、政権発足以来ワースト2の状況だ。 そうしたなか、野党は尹政権に対する批判のボルテージを上げ続けている。特に最近、尹政権や与党の政策を「親日」だと糾弾する声が最大野党・共に民主党から続々とあがっている。 韓国での「親日批判」はこれ
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く
岐路に立つ尹政権の対日重視外交 韓国内にくすぶる不満、激化する「親日」攻撃
韓国で「反日」が再び勢い、最大野党党首がタマネギ男と狙う日韓関係の大暗転（JBpress） - Yahoo!ニュース