すでにTwitterでは何回か宣伝しましたが,論文集『日本語統語論研究の広がり』が刊行されました。私も編者の1人で,論文も書いています。副題に「記述と理論の往還」とあるように,いわゆる「生成文法」をベースにした論文が多いですが,取り扱われている現象や例文群を見るだけでもなかなか面白いと思います。生成文法をやっているわけではないという方も,研究のネタ探しにどうでしょうか。 日本語統語論研究の広がり ―記述と理論の往還 くろしお出版Amazon 「はしがき」の一部および各論文のタイトルはくろしお出版のページから見ることができますが,タイトルはこちらにも載せておきます。 第Ⅰ部 基調論文 1. 形容詞連用形を伴う日本語認識動詞構文(竹沢幸一) 第II部 アスペクトと統語・意味 2. 「ている」進行文の統語構造と数量副詞の解釈について(松岡幹就) 3. 「てある」文にみられる方言間差異(島田雅晴・