「水疱なし」10年前も 宮崎口蹄疫、防疫指針記載なし2010年8月18日19時9分 印刷 ソーシャルブックマーク 宮崎県で猛威を振るった家畜の伝染病・口蹄疫(こうていえき)で、今回の初期段階や10年前の発生時にはいずれも、牛の口の中の水疱(すいほう)など典型的な症状が見られなかったことがわかった。国や県の防疫マニュアルには、10年前の症例についてほとんど記載がなく、今回の確認遅れにつながったとの指摘が関係者から出ている。県はマニュアルの診断基準の見直しの検討を始めた。 2000年の発生は国内では92年ぶりだった。1例目の牛を診察した宮崎市の舛田利弘獣医師(66)によると、最初に異常が見つかった1頭は発熱と食欲不振だけで、水疱はなかった。その数日後に同じ農場の牛10頭すべてに同じような症状が広がり、県の家畜保健衛生所に届け出て、検査で口蹄疫と確認された。このときは、同県と北海道で計4例の感染