私は、現在小さな開業医の門前薬局で薬局長として勤務しています。 患者として来られる方の中の少なくない割合の方が2割負担あるいは1割負担の高齢者であり、そのような方々に薬局の売上は大きく支えられています。つまりそれらの方々が一律に3割負担となれば、売り上げ減や理不尽なクレームといった苦境に立たされることは容易に想像できます。 しかしそれでも、私は医療費窓口負担一律3割に賛成します。 なぜなら、1割2割といった格安の負担割合によって引き起こされるモラルハザードを日々見ているからです。 まず、わかりやすいのはジェネリック医薬品の使用についてです。若い方はジェネリック医薬品についての理解をある程度されているのと、負担額の差が大きいことで多くの方がジェネリック医薬品を選ばれます。 しかし、自己負担割合の低い方は「ほとんど値段変わらないね。じゃあ先発で」と言われる方が多いです。自己負担が低くとも本来の