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藤原正彦の検索結果1 - 5 件 / 5件

  • 正義をふりかざす日本人  藤原正彦

    数学者・お茶の水女子大名誉教授の藤原正彦氏=令和4年11月17日、東京都内日本人は正義をふりかざすのが大好きになったらしい。国会ではここ半年ほど、どの政治家が旧統一教会とどんな関係があったか、大臣たちの領収書や政治資金に関する不始末などに口角泡を飛ばしている。新聞、テレビ、週刊誌などメディアも持ち前の正義感を発揮し騒ぎ立て、野党は鬼の首を取ったように与党に詰め寄る。ここ数年を振り返っても、森友学園、加計学園、桜を見る会で一年も騒いだり、議員の金や女やポリティカル・コレクトネス(PC)に関するスキャンダルについて探偵ごっこに興じたりしてきた。 国会審議の中身のなさには呆れるが、政治の中枢を担う有能な人材として選ばれたはずの大臣が片端から馬脚を露わすのを見ると、政治家の劣化を思い知らされる。選挙で勝つには金や組織が必要なため、高潔高見識の人は全国津々浦々にいても政治家になるのは難しいのだろう。

      正義をふりかざす日本人  藤原正彦
    • 藤原正彦 著『スマホより読書』より。算数より国語。論理より情緒。 - 田舎教師ときどき都会教師

      藤原 最近、日本の小学校で児童一人につき一台、タブレット(電子端末)を配っている、と聞いたときは目の前が真っ暗になりました。教科書をなくす第一歩と思います。小学生から教科書も読まず、自由にタブレット画面に没頭させたら、本の世界に対する憧れなど生まれようがない。「本嫌いの子供を量産する」という亡国の教育に、文科省も教師も親も命懸けで邁進しているのです。 (藤原正彦『スマホより読書』PHP文庫、2023) こんばんは。先日、クラスの子が山岡荘八の『徳川家康』を読んでいて驚きました。全26巻。世界最長の小説のひとつとして「ギネスブック」に認定されている超大作です。聞くと、父親が山岡荘八のファンだそうで、クリスマスに全巻買ってもらったとのこと。さっそく山岡荘八の甥っ子の娘さんにそのことを伝えたところ、「すごい小学生!」「私も読んでいないのに」と返ってきてちょっとうけました。そうか、 読んでいないの

        藤原正彦 著『スマホより読書』より。算数より国語。論理より情緒。 - 田舎教師ときどき都会教師
      • 藤原正彦『遙かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス』|読書旅vol.76 - FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~

        三笘薫選手のプレミアリーグ・デビューを祝して、引き続き舞台はイングランドです。『ロンドン生活はじめ! 50歳からの家づくりと仕事』の次は、『遙かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス』(1991年/新潮文庫)を選んでみました。 ちなみに、三笘選手の移籍先はブライトン。前回がロンドンで、今回がケンブリッジだと、どんどん港町ブライトンから離れてしまいますが、細かいことは気にせず進めましょう。 数学嫌いでも楽しめる一冊 タイトルから窺える通り、本書は数学者によるケンブリッジ大学での武者修行記録です。恥ずかしながら、数学はおろか算数の時点で脱落した私は、こういう機会でもない限り表題を見た時点で敬遠していたと思います。著者である藤原正彦さんのお名前も存じ上げませんでした。 藤原さんのWikipediaで、専門は数論、特に不定方程式論と知ったところで、〈はて、数論? 不定方程式論とは?〉みたいな感じ。だ

          藤原正彦『遙かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス』|読書旅vol.76 - FAR-OUT ~日本脱出できるかな?~
        • この国民にして、この政治あり…派閥裏金の病理 藤原正彦

          数学者・お茶の水女子大名誉教授の藤原正彦氏近頃、政治家のスキャンダルがかしましい。野党や週刊誌の喜ぶ失言や女性問題もその一つだが、こればかりは困ったことに、どうしようもない。昔からあり、今後も永遠にあり続けるだろう。ただ、これらは国民や国家に大きな影響を及ぼすことではない。今騒がれている政治資金パーティーでの政治資金規正法に触れる裏金隠しはそうはいかない。「政治とカネ」は自民党の宿痾である。一九八八年のリクルート事件、その後の東京佐川急便事件、ヤミ献金問題、と明るみに出るたびに自民党は様々な対応策を打ち出してきた。例えばリクルート事件の時には、派閥が金権政治の温床との批判に応え、「政治改革大綱」を発表し、党三役や全閣僚の派閥離脱を掲げ、派閥パーティーの自粛をうたったが、きれいさっぱり忘れられた。今回も対応策が出されるだろうが、また忘れられるだろう。 自民党の派閥裏金問題に揺れた昨年の臨時国

            この国民にして、この政治あり…派閥裏金の病理 藤原正彦
          • 【書評】「遥かなるケンブリッジ」藤原正彦 - かめイズム

            著者 藤原正彦さんは数学の研究者であり、物書きでも有名な方だそうで、ぼくの尊敬して止まない数学教授からオススメされ読んでみることにしました。 無学なぼくは存じ上げませんでしたが、著者はかの有名な新田次郎さんの息子さん。だからかどうかは知りませんが、とても文章はわかりやすくスラスラ読めます。ユーモアもあっておもしろい。各章でちゃんとオチまであるような書き方です。 内容としては、著者 藤原先生のケンブリッジ大学(イギリス)への滞在中の波瀾万丈な出来事を綴っていく。全く悪く言うつもりはありませんが、小説というよりはエッセイのような印象。内容は大きく見れば繋がっているが、脈略はそこまでない。淡々と藤原先生の身の周りに起こった出来事、その時の気持ちを長い生活の中の一部だけ紹介しているような物語。 藤原先生を尊敬している人はもちろん、数学の研究に興味のある人も読んでいて楽しいだろうし、ぼくは全くわから

              【書評】「遥かなるケンブリッジ」藤原正彦 - かめイズム
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