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藤野可織 アイデンティティの検索結果1 - 6 件 / 6件

  • 日本SF傑作選『さよならの儀式』

    SF成分が足りてないので[読書会@さよならの儀式]の課題図書を読んで、大満足&大満喫。サイエンス・ファンタジーから、すこし不思議まで、2013年は豊作大漁の当たり年だったんだね。出せば売れる定番作家から、出たばかりの(ただし傑作ぞろいの)新人まで、がっつりSFが読める。 いわゆる大御所のソツのない仕事ぶりは、よく言えば安定感、悪く言うと陳腐寸前で、懐かしいSFネタを現代風味にアレンジする。やたら親切に世界設定を語りだす地の文だけでお腹一杯になる。『皆勤の徒』や『シドニアの騎士』で、「最近のSFは説明しない」がデフォだと鍛えられている人には、逆に新鮮かも。いかにもSFらしい設定よりも、そのネタの「説明の仕方」のギャップが面白いのだ。 つまりこうだ。執筆者の年齢が上になればなるほど、「ロボット」や「タイム・パラドクス」といった、分かりやすいラベルが目に付く。その結果、一冊のアンソロジーの中に、

      日本SF傑作選『さよならの儀式』
    • 表紙の可愛さを見事に裏切る『おはなしして子ちゃん』を読みました。 - バンビのあくび

      『おはなしして子ちゃん』を読みました。 おはなしして子ちゃん 作者: 藤野可織 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/09/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (6件) を見る なんて可愛らしい表紙でしょう。 私、緑色好きですし、素敵な表紙だな〜と思って図書館から借りてきたんです。 タイトルもなんだか可愛らしいですもんね。 どれどれ…と読み始めたところ「おっと、これは表紙と内容がだいぶ違うやんけ!」と最初の2ページぐらいで気づきました。 10の短編なんですが、どれも不思議でちょっとコワイです。 表題作『おはなしして子ちゃん』はタイトルだけだと可愛い女の子がお話を聞きたいのかしら?とか思っちゃっていたんですけど、お話をせがんでいたのは全然違うモノでした。ホルマリン漬けやら内臓やら裂かれたとかそんな言葉が並びます。 そう言えば、小学校の理科室は必ずと言って

        表紙の可愛さを見事に裏切る『おはなしして子ちゃん』を読みました。 - バンビのあくび
      • 最近読んだ最近の日本SF - Close To The Wall

        かねてよりかかり切りだった案件を一区切りした(まあまったく終わってはいないけれども)ので、ここ数年ため込んでいたものを読むか、と。三月は最近の日本SF月間を設定してざざっと読んだ。感想をツイッターに随時書いていたものをまとめておく。日本SFは少なくともこの三倍以上積んだままだけど、ここ数年に出たものを主に。 飛浩隆『自生の夢』 自生の夢 作者: 飛浩隆出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る発刊時に買ったのをSF大賞を受賞したころようやく読む。やはり非常に良い。飛浩隆、人体損壊と音楽が好きだなって感じるけど、「情報」を介するとこれは似たことで、「海の指」のように情報を奏でて存在を再構成する「描写」が全体で重要で、作中の描写を描写する文字表現の二重性が面白い。詩、音楽なんかの芸術と情報技術の関係性というか、比喩的

          最近読んだ最近の日本SF - Close To The Wall
        • 元図書委員の好きな作家六選 - 絶対撃砕

          お題「好きな作家」 小中高と図書委員だったこともあり、割と昔から読書は好きでした。 芸人さんの本も沢山読みましたが、それはまたの機会にご紹介します~。 今回は、好きな作家さんを6名ご紹介します。 有名どころばかりかもしれませんが汗 リアルで暗い作品が多いですが、余韻はかなり深いです。おすすめです。 湊かなえ 一番好きです。ほぼ読みました。 特に好きなのはやはり代表作の『告白』ですかね…。小説も映画もリピートするくらい好きです。 中学生の閉鎖的で排他的なぐちゃっとした所を存分にぶつけられます。 命の重さの授業。 最近は『ユートピア』を読みました。 湊さんは幼い子供の隠し持つ汚い感情がなぜこんなにもわかるのだろうか。 綺麗事を許してくれない恐ろしさ。 ユートピアなんてこの世のどこにもない。それでも生きていかねばならないと、考えさせられました。 各々が暗部に蓋をしているのに、それをこじ開けてこれ

            元図書委員の好きな作家六選 - 絶対撃砕
          • 藤野可織 - Wikipedia

            2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞受賞。 2009年、「いけにえ」で第141回芥川龍之介賞候補。 2012年、「パトロネ」で第34回野間文芸新人賞候補。 2013年、「爪と目」で第149回芥川龍之介賞受賞。 『いやしい鳥』(2008年 文藝春秋/2018年12月河出文庫) いやしい鳥(『文學界』2006年12月号) 溶けない(『文學界』2008年2月号) 胡蝶蘭(『MONPALNAS』2号、2008年2月・『超弦領域 年刊日本SF傑作選』2009年東京創元社) 『パトロネ』(2012年 集英社/2013年10月 集英社文庫) パトロネ(『すばる』2011年7月号) いけにえ(『すばる』2009年3月号) 『爪と目』(2013年7月 新潮社/2016年1月 新潮文庫) 爪と目(『新潮』2013年4月号) しょう子さんが忘れていること(『ユリイカ』2013年7月号) ちびっこ広

            • 川端康成文学賞 - Wikipedia

              川端康成文学賞(かわばたやすなりぶんがくしょう)は、作家の川端康成を記念して作られた文学賞。川端康成のノーベル文学賞賞金を基金とする公益財団法人川端康成記念会が主催している。本賞は、前年度の最も完成度の高い短篇小説に贈られる。 2019年3月25日、審査委員長である川端香男里理事長の体調不良と財政の問題から、賞の選考を休止することが発表された[1]。2021年3月1日、選考を再開することが発表された[2]。 第1回(1974年) 上林暁「ブロンズの首」(『群像』1973年4月号) 最終候補作 佐多稲子「歳月」 庄野潤三「甘えび」 小島信夫「ハッピネス」 三浦哲郎「ひとさらい」 八木義徳「胡桃」 安岡章太郎「瀑布」 第2回(1975年) 永井龍男「秋」(『新潮』1974年1月号) 最終候補作 円地文子「猫の草子」 武田泰淳「笑い男の散歩」 河野多恵子「択ばれて在る日々」 高橋たか子「昔の街」

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