遺産分割協議でのトラブル回避方法として、遺言書の作成や生前贈与をはじめとした「相続対策」は広く行われています。しかし、遺族が本当に困るのは、相続税が発生した場合の「納税資金」の調達です。そこで本記事では、土地持ち資産家の相続対策をサポートする、株式会社財産ブレーントラストの代表取締役・成島祐一氏が、納税対策の重要性を解説します。 相続税の「納税」時点においてトラブルが発生した事例 本記事では、相続税対策のなかでも特に重要な「納税対策」について考えていきます。 注意しなければいけないのは、節税対策を先に考えてはいけないということです。現在の相続財産に、そもそも、本当に相続税が課税されて納税が必要なのかどうかということも含めて考えていく必要があるでしょう。 相続税が課税されないのであれば、節税対策を考える必要もありません。仮に相続税が課税されるとしても、預貯金で十分支払うことができる金額であれ