中国が抱える「3大問題」 8月上旬に中国河北省北戴河で開かれた中国共産党の非公式重要会議「北戴河会議」では、主に3つの重要議題を話し合ったものと思われる。 第一に、冬の新型コロナウイルスと夏の豪雨によって、かつてない打撃を受けた中国経済を、どうやって立て直していくか。 第二に、「新冷戦」とまで言われ、1979年の国交正常化以降、最も悪化しているアメリカとの関係をどうしていくか。 第三に、2022年秋に行われる第20回中国共産党大会で、習近平総書記を再任するのか、それともいまから後継者を準備して、2期10年で政権交代するのかである。 実は、この経済、アメリカ、再任という「3大問題」は、互いに深くリンクしている。かつそれぞれ、一朝一夕に結論が出る問題でもない。というわけで、曖昧な形のまま、今年の北戴河会議を終わらせたのではないか。 そもそも、「主役」であるはずの習近平総書記が、8月上旬に北京を