苦しいシーズンを耐え抜いた。2022年のJ2リーグを戦った大宮アルディージャは、序盤から苦しみ続け、残り2試合となる段階でJ2残留を決めた。シーズン途中で監督が変わり、主将が移籍するなど変化も多かった1年。選手たちは何を感じ、考えていたのか。プロ10年目で愛着のあるクラブに戻り、チーム内最多で自身のキャリアハイとなる8得点を挙げ、シーズン途中から主将を務めたFW富山貴光に話を聞いた。 ――今季は、J2で勝点43の19位(21位以下は、J3へ自動降格)。過去最低の順位となりましたが、どう受け止めていますか? 応援してくれた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、チーム全体で見ると、自分たちが蒔いた種によって、なるべくしてなった結果だとも感じています。チームとして(J1昇格プレーオフ出場権を得る)6位以上でJ1昇格を目指すという目標は設定しましたが、クラブとして何を大事にするのかが明確になっ