2026年(令和8年)の干支(えと)は丙午(ひのえうま)。60年周期でめぐってくる干支について、ふだん私たちが意識する機会は多くないかもしれない。しかし、こと丙午に関しては日本の人口動態を激しく揺さぶる迷信があり、社会保障政策のうえでも強く意識せざるを得ない年になる。令和の時代、根拠なき迷信をどう根絶するかが試される。1966年(昭和41年)の丙午の出生数は約136万人、女性1人が生涯に産む子
誰しも、自分が亡くなるときには、苦しまず穏やかに、と思うでしょう。先日、スイスで安楽死を遂げた難病の患者さんの例がテレビで放送され反響を呼びました。放送を機に安楽死に関心を持たれた人も多いと思います。私の外来でも、抗がん剤治療を受けている患者さんが「できるだけ、最後は苦痛がなく、楽に亡くなりたい、テレビでやっていたように、スイスに行かないとだめなのでしょうか?」と聞いてきました。私は「日本にいても、緩和ケアで、ほとんどの苦痛をなくすことはできます。それでも難しい場合は、鎮静といって、眠らせることもできます」とお話をしました。そうしたら、「まったく知りませんでした。緩和ケアは何もしないところと思っていました。それなら緩和ケアを受けたい」と言われましたので、抗がん剤治療を続けながら、緩和ケアを並行してやってくれる施設を紹介することにしました。このように、緩和ケアが何をしているのか、まだ一般には
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