怪獣映画の特殊撮影で使われる着ぐるみなどを製作している造形師、村瀬継蔵さんの作品展が東京・瑞穂町で開かれています。 会場には村瀬さんが製作に関わった着ぐるみやフィギュアなどおよそ100点が展示されています。 このうち今回のイベントに合わせて製作された「モスラ」は、羽を広げた状態で4メートル以上あり、当時の構造を再現しつつ新しくデザインされました。 また、昭和52年に公開された映画「北京原人の逆襲」の着ぐるみの復元は、迫力のある顔とつやのある毛並みが特徴で、精巧に作り込まれています。 このほか怪獣のフィギュアや製作現場の写真など貴重な資料も展示され、特撮ファンなどが興味深そうに見入っていました。 会場を訪れた大学生は「映画の撮影後には処分されることが多い中、こうした資料が残されているのは貴重だと感じた。日本の特撮技術が誇る造形物を多くの人に見てほしい」と話していました