群馬県高崎市の警報機も遮断機もない「第4種踏切」で、小学4年生の女児(9)が列車にはねられて亡くなった事故から1カ月以上が過ぎた。同県はこの事故を受け、県内にある第4種踏切74カ所すべてを、可能な限り「廃止」、もしくは警報機と遮断機のある「第1種」への転換を進めている。滋賀県内はどうか。 東近江市郊外にある近江鉄道本線・建部大塚踏切(同市建部下野町)。周囲は田んぼが広がり、住宅が点在する。警報機や遮断機はなく、「踏切は 一旦停止!! みぎ ひだり」と書かれた看板が注意を促していた。渡ろうとしたところ、設置されていた頭上のスピーカーから音声が流れた。「危ない! 踏切では止まって、右左を確認してから渡りましょう」 湖東地域を走る近江鉄道(彦根市)の踏切は県内に175カ所あり、第1種は145カ所。残りの30カ所は第4種で、うち建部大塚踏切など7カ所には、渡る際に音声が流れるボイスガイドが設けられ