調印式の様子。右からビードットメディカルの古川卓司代表、江戸川病院の加藤正二郎院長、江戸川病院を運営する社会福祉法人・仁生社の加藤正弘理事長。 撮影:三ツ村崇志 今や二人に一人が「がん」になる時代。 誰でも同じ治療を平等に受けられるような環境を作るために、NEXTユニコーン(2022年版を日経新聞が取りまとめ)としても期待される国内のスタートアップが新たな一歩を踏み出した。 「超小型陽子線がん治療装置(以下、陽子線治療装置)」を開発する旧・放射線医学総合研究所(放医研)発のベンチャー、ビードットメディカルが、江戸川区にある江戸川病院に陽子線治療装置を導入することが決まった。導入決定は、同社としては初。 4月3日に同病院グループである江戸川メディケア病院で開催された調印式で、ビードットメディカルの古川卓司代表は、 「放医研発ベンチャーでありながら、私たちは江戸川区のベンチャー企業でもあります