鉄道会社の看板とも言える特急電車。各社とも、最新の技術やこだわりのデザインをふんだんに詰め込んでいます。日本の特急電車を語る上で欠かせない車両を5つ選んでみました。 国鉄初の「特急電車」となった151系 目的地まで速く・快適に人々を運ぶことが使命の特急電車は、各社がそれぞれプライドをかけて開発しています。なかには、独創的なデザインやアイデアで、他社に影響を与えた車両も少なくありません。ここでは、後の鉄道史を変えた特急電車を、筆者の独断と偏見で5つ選んでみました。 1895(明治28)年に京都電気鉄道が路面電車の営業運転を始めて以降、日本各地で電車の活躍が始まりました。当初は都市近郊の短距離輸送が主でしたが、次第に長い距離を走るようになり、スピードも向上。やがて戦後になると、国鉄は東海道本線をはじめ主要路線の電化を進めるとともに、それまで電気機関車がけん引していた中・長距離列車を電車方式に変