Help Nya! 暖かい。お日さまが顔を出して、冷えたからだをあたためてくれる どこかへ、行こう どこに行けばいいのかなんて、ずっとわからないままだけど、百歩先でうずくまったって、ここで縮こまっているよりはましに決まっている。行こう お腹すいた。この前、ごはんにありついたのはいつだったけ・・・忘れた 目の前を人の足が横切って行った。呼んでみよう。誰にも僕の声は聞こえないようだけれど、できることはそれしかないから、鳴いてみた 「ちょっと待ってね」 僕の言葉が通じてる。もう一度、呼んでみよう 「はいはい、どうしたの、もう忙しいのに」 僕の言葉がわかる人の足が、また前を横切って、家の中に入ってしまった。僕の声が聞こえていると思ったのは空耳だったのか。落胆していたら、また、人の足が目の前を通り過ぎる ニャー! 僕の言葉がわかる人の顔が目の前に現れた 「ごはん? ちょっと待ってね」 言葉が通じて