お世話になった研究者の上野直樹先生を追悼するシンポジウムに参加してきました。 上野先生は、教育研究とアフォーダンス理論に始まり、状況論/エスノメソドロジー/アクターズネットワークなどの社会科学の手法を積極的に研究され、近年では東京都市大学にてオープンデータとARアプリを活用した横浜の地域コミュニケーションの活動に取り組まれていました。 先生とゆかりのある方々が発表をされていましたが、異口同音に述べられたのが、外と内や、開発者と利用者といった境界や区別を自明のものとせず、多様なアクターが多様な役割を担いながら行うダイナミックなインタラクションに注目するという知的姿勢で、それは上野先生ご自身の研究活動の中で実践されていました。 自分自身、2006年に携帯電話向けに街のソーシャルブックマークサービスを作った際に、情報処理の学会などではそれほど注目されませんでしたが、上野先生には大変ご興味を持って