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Courrierの検索結果1 - 20 件 / 20件

  • 会話が字幕で“見える”「字幕共感覚」の脳の仕組みが明かされはじめた | 声が大きければ「太字に」、理解できない言語は「nnnnn…」

    世の中には、世界が「字幕付き」で見える人がいる──。もしかしたら、この記事を読んで初めて自覚する人もいるかもしれない。特定の音や数字、色が脳内で結びつく「共感覚」の一種とされ、「ティッカーテープ共感覚」とも呼ばれる、この特殊な脳を持つ人は、話す言葉、聞く言葉、想像する言葉がすべて脳内で「文字起こし」されるのだという。 自分の脳が「普通の人とは違う」ことにカロリーヌ・アンドリウが気づいたのは、かなり歳を重ねてから──45歳頃のことだった。だが、これはカロリーヌと同じ特異な脳を持つ人のあいだでは、さほど珍しい話ではない。 パリ在住のジャーナリストであるカロリーヌは言う。「以前は、他の人も私と同じように、人の話を聞きながら字幕が見えているのだと思っていました」 どうやらそうではないと気づいたのは2018年。仕事で編集を担当した記事で、世の中にはこんな独特な脳を持つ人がいると紹介されていたのを読ん

      会話が字幕で“見える”「字幕共感覚」の脳の仕組みが明かされはじめた | 声が大きければ「太字に」、理解できない言語は「nnnnn…」
    • カリフォルニアで米を作り続けて100年 「コウダ農場」が幕を下ろす | 強制収容所に収監され、太平洋戦争も乗り越えて

      国府田敬三郎は祖国から遠く離れた地で米作りを始め、「カリフォルニア米の帝王」と称された。その敬三郎の意志を引き継ぎ、有名シェフからも愛される米を代々作り続けてきたコウダ農場だが、ついにその地を手放すという決断を下した。 8月に水の引き込みが切られると、カリフォルニア州のサウス・ドス・パロスにある水田は緑から黄金色へと変わる。コウダ農場を経営するロビン・コウダとロス・コウダの姉弟は、だんだん水分が抜けていく稲を手にとり、最適な収穫時期の頃合いを計る。 いまから97年前にカリフォルニアで家族経営の米作りを始めたのは、2人の祖父の国府田敬三郎(こうだ・けいさぶろう)だ。コウダ農場は新品種「コクホウローズ(國寶ローズ)」を開発し、1960年代に初めて売り出した。世代を問わず、多くの料理人がこの米国育ちの日本的な米に感銘を受け、さまざまな料理を作ってきた。 だが今秋、コウダ家の農場から新米が出荷され

        カリフォルニアで米を作り続けて100年 「コウダ農場」が幕を下ろす | 強制収容所に収監され、太平洋戦争も乗り越えて
      • トランプ支持のイーロン・マスクは「米大統領選」にどこまで干渉できるか? | 所有する「X」上の言論操作は可能

        虚偽情報を垂れ流すX 8月30日、ブラジル最高裁判所は米ソーシャルネットワーク「X」のブラジル国内におけるサービス停止を命じた。 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、その背景にあったのは、2022年の大統領選挙で敗れたボルソナロ前大統領に関する偽情報がX上で溢れていたことだ。前大統領は犯罪捜査を受け、選挙への出馬も禁じられている。しかし、2年前の選挙での敗北には不正があったなどの嘘がX上で流れ、ボルソナロ陣営は勢いづいていた。 ブラジル最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事は、偽情報を拡散する数十のアカウントを停止するように4月からXに求めてきた。しかし、Xを所有するイーロン・マスクは、それを「言論の自由」に対する攻撃として命令に対応せず、ブラジルのオフィスを閉鎖し、裁判所と対立してきた。

          トランプ支持のイーロン・マスクは「米大統領選」にどこまで干渉できるか? | 所有する「X」上の言論操作は可能
        • シリコンバレーに亀裂 米大統領選がきっかけで大物同士の友情にひび | ハリスかトランプかを巡って異例の舌戦

          ドナルド・トランプ前米大統領の支持者であるイーロン・マスク氏は、ハイテク投資家で民主党員のビノッド・コースラ氏が前大統領を嫌っていることに関して、ソーシャルメディアのXで同氏を「錯乱状態」と評した。 カマラ・ハリス氏の支持者で米クラウドコンピューティング企業ボックスの最高経営責任者(CEO)を務めるアーロン・レヴィ氏は、投資家のデービッド・サックス氏について、トランプ氏を支持するなんて、せき止めシロップを飲んでハイになっているに違いないと示唆した。 マスク氏を称賛していたグリーンテック(資源や環境に配慮したテクノロジーやサービス)投資家たちは今、彼がトランプ氏の側に付いたため、裏切り者呼ばわりしている。 シリコンバレーでは、異例の公の場での舌戦が起きつつある。ハイテク業界で最も知名度が高い人々の何人かが、大統領選を前にかつての友人や同僚を攻撃している。 ハイテク業界はこれまで左寄りだったの

            シリコンバレーに亀裂 米大統領選がきっかけで大物同士の友情にひび | ハリスかトランプかを巡って異例の舌戦
          • スターリンが強制移住させた「高麗人」を呼び戻す韓国“消滅危機都市” | 画期的な少子高齢化対策は吉と出るのか

            日本と同様、少子高齢化に苦しむ韓国の地方都市・堤川が、朝鮮半島にルーツを持つ旧ソ連領への移住者「高麗人」を誘致しはじめた。受け入れ側と移住者の双方が、この興味深い取り組みの課題とポジティブな変化を米紙「ニューヨーク・タイムズ」に語っている。 キム・チャンギュは韓国内陸部の都市・堤川(チェチョン)の出身だ。市長として40年ぶりに戻ってきたとき、「故郷が消滅の危機にある」と感じた。 十数校もの学校が廃校になり、映画館もひとつなくなった。近隣の鉱山も次々と閉鎖され、主要産業だったセメント業も衰退した。 人口13万人の街の中心部には空き店舗が目立ち、経営者たちは労働者の確保に悩まされている。 韓国の他の多くの地方都市と同様、堤川は急速に進む少子高齢化に頭を痛めている。過疎化が進む他の都市は、新婚夫婦に補助金を支給したり、学齢期の子供がいる家庭に住居を無償で提供したりといった対策を打ち出す。 だが、

              スターリンが強制移住させた「高麗人」を呼び戻す韓国“消滅危機都市” | 画期的な少子高齢化対策は吉と出るのか
            • 米大統領選を前に民主党の政治家が「FOXニュース」に出まくっている理由 | 共和党の政治家もリベラル派放送局に

              今回の米大統領選では、前回の選挙ではあまり見られなかった現象が起こっている。民主党・共和党の政治家たちが、政治的スタンスの異なるメディアに盛んに出演しているのだ。なかでも、運輸長官のピート・ブティジェッジはFOXニュースによく出演している。なぜこうした現象が起こっているのか、英紙「ガーディアン」が解説した。 8月に開催された民主党大会で、バイデン政権の運輸長官ピート・ブティジェッジは民主党員たちに向けて、少し変わった自己紹介をした。 「ピート・ブティジェッジです。FOXニュースで私を知っている人もいるかもしれませんね」 この発言は笑いを誘ったが、そこには確かな真実があった。大統領選挙までの最後の約2ヵ月間、政治家たちはまだ説得可能な有権者たちの票を得ようと、イデオロギー的に一致しないメディアにも出演しているのだ。 ブティジェッジは、「ハリス−ウォルズ陣営を代表して保守系放送局に出演すること

                米大統領選を前に民主党の政治家が「FOXニュース」に出まくっている理由 | 共和党の政治家もリベラル派放送局に
              • 現代きっての哲学者ジジェクに会いに行ったら、いろいろと「型破り」だった | 世界的哲学者の私生活ってどんなの?

                妻に悪態つきまくり 夫婦の生活時間帯がバラバラなのは問題だ。スラヴォイ・ジジェクの妻の就寝時間は遅く、だいたい午前4時頃。一方のジジェクは、午前1時にはベッドに入る。 朝、ジジェクは掃除をし、買い物を済ませて朝食も作る。焼きたてのパンに半熟卵、妻のためにグレープフルーツも添える。午後4時ともなると彼はもう疲れてしまうのだが、妻はよく「ちょっと前に起きたばかりじゃない」と文句を言うそうだ。 「ふざけんな! 起きたばかりなのは君だけだ! って言ってやるんだ」とジジェクは中指を突き立てて吐き出した。「俺はもう活動を始めてから7時間たってんだ! ってな」 夜こそが、ジジェクの妻のゴールデンタイムである。 「『もう働く時間はおわり。休んでいいよね』と言って、ソファーに寝転んで足を伸ばし、何かちょこちょこ食べるものを用意して、ばかすかタバコも吸って、映画を観る。妻はこれを夫婦のコミュニケーションの時間

                  現代きっての哲学者ジジェクに会いに行ったら、いろいろと「型破り」だった | 世界的哲学者の私生活ってどんなの?
                • “穏健保守の共産主義者”のジジェクは「本物の批判的思想家だから嫌われる」 | 意外に普通な幼少期、ラカンとの記憶

                  カテゴライズできない批判的思想家 ある日の午後にカフェでお茶をしていると、ひとりの男がゆっくり近づいてくるのがジジェクの肩越しに見えた。刈り込んだ頭に小さな丸メガネ、ソ連のスパイが暗殺に使ったことで有名な傘に似たものを持っている。 彼はジジェクの後頭部目がけて何かを叫び出した。ジジェクは気づいていない。男は立ち去りかけたが、気が変わったのか踵を返して戻ってきた。ジジェクが振り返った。大きな声でしばらく会話したのち、彼は私に言った。 「『あんたはここに座って哲学してりゃいいが、俺たちは何もかもをどうすりゃいいんだ?』って言ってたよ。いささか攻撃的な男だな」 「俺たちは何もかもをどうすりゃいいんだ?」という問いが宙に浮いていた。我々は意見対立を通じた弁証法的推論にはそぐわない時代に生きている。哲学者であり本誌「ニュー・ステイツマン」の常連寄稿者でもあるジョン・グレイが、アムステルダムで開かれた

                    “穏健保守の共産主義者”のジジェクは「本物の批判的思想家だから嫌われる」 | 意外に普通な幼少期、ラカンとの記憶
                  • 【解説】2つの州議会選挙の結果は「移民に寛容なドイツ」の終わりを示す | 勝利した極右政党の影響力

                    独テューリンゲン州で投票する有権者 Photo: Martin Schutt / picture alliance / Getty Images 歴史的な結果 9月1日におこなわれたドイツ東部のザクセン州とテューリンゲン州の州議会選挙は、歴史的な結果となった。 いずれの州でも、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が単独で3分の1以上の票を獲得。テューリンゲン州では第一党に躍り出た。ナチ支配以後、初めて極右が勝利した形だ。 また、東ドイツで事実上の独裁を敷いていた社会主義統一党をルーツの一つに持つ「左翼党」の元幹部ザーラ・ヴァーゲンクネヒトが離党して新たに結成した左派ポピュリズム政党「ザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)」も、両方の州で政権樹立のキャスティングボートを握れるほどの票を獲得した。BSWも移民制限を掲げるほか、ウクライナへの支援に後ろ向きで、AfDと政策が共通する部分も

                      【解説】2つの州議会選挙の結果は「移民に寛容なドイツ」の終わりを示す | 勝利した極右政党の影響力
                    • 「人生のナラティブ」の転換期にある全世代がやるべきこと | 世代間対立よりも共通点に着目

                      『ワーク・シフト』『LIFE SHIFT──100年時代の人生戦略』の著者リンダ・グラットンが、変化の激しい現代のワーク・ライフ・バランスを論じる連載。 世代間対立ばかりが話題になるが、実は人生の規定コースが変化したことは、60代も30代も変わらない。全世代に向けて企業や国が取るべき施策と、ひとりひとりができる対策とは。 新型コロナウイルスに対する個人的、集団的な対応に追われた時代は過ぎ去った。コロナ禍から何を学び、何を未来への教訓とできるだろうか、と考えだした人は少なくない。 私たちの人生観というものは、部分的には私たちの「ナラティブ(物語)」、つまり人生に対する理解や思い込み、期待を反映している。新型コロナウイルスによるパンデミックの経験は、過去10年にわたりずっと続いてきた、私たちの労働者としての人生に関するナラティブに、転換をもたらしたように思う。 それは年齢を問わず、私たち全員に

                        「人生のナラティブ」の転換期にある全世代がやるべきこと | 世代間対立よりも共通点に着目
                      • OpenAIのCEO解任劇“主犯格”が「内紛の実情」を暴露 | 「アルトマンは嘘をついていた」

                        2023年11月17日(米国時間)、OpenAIの取締役だったヘレン・トナーらは、同社CEOサム・アルトマンの解任を発表した。 OpenAIは、世界で最も知られたAI企業だ。トナーと他3人の取締役は、アルトマン解任の理由を「我々に対する率直さを欠いた」からだと説明したが、詳細は明かさなかった。 それから時価総額860億ドル(約12兆4200億円)企業が空中分解する危機の渦中に立たされたトナーは、シリコンバレーの伝説的な起業家へのクーデターの“首謀者”として注目される。 OpenAIの混乱は5日間続いた。同社の有力な投資家や支援者、従業員は取締役会の決定に猛反発し、アルトマンの復帰を強く要求。クーデターチームのひとりがアルトマン側に寝返ると、取締役会もそれに倣った。アルトマンはCEOに復帰し、トナーは辞任に追い込まれた。 この騒動は単なる人間同士の衝突にとどまらず、人類史上最も影響力のある発

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                        • 子作りの「生物学的タイムリミット」は男性にもあることを知っていますか | 父親が50歳以上だと起きやすくなること

                          男性の年齢も、生殖能力や出生児の健康に影響する。オーストラリアの公衆衛生と予防医学の専門家が、最新の研究結果をひもとき、男性の生殖能力の改善策も紹介する。 女性の妊娠可能年齢や、年齢がいかに妊娠の可能性に影響するかについてはよく聞く。 新たな研究では、男性の生殖能力も年齢に影響されることが示されている。父親が50歳以上の場合、妊娠合併症のリスクは増す。 この研究では、米国で2011年から2022年までのあいだに産まれた4600万人以上のデータを使って、30代の父親と50代の父親を比較した。 母親の年齢と、妊娠結果への影響が知られている他の要因を考慮に入れたうえでわかったのは、父親の年齢が10歳上がるごとに合併症もより増えるという関連性だった。 父親が50代のカップルでは、父親が30〜39歳のカップルと比べると以下の傾向があった。 ・早産リスクが16%増 ・低出生体重のリスクが14%増 ・妊

                            子作りの「生物学的タイムリミット」は男性にもあることを知っていますか | 父親が50歳以上だと起きやすくなること
                          • ジジェク、左派にも右派にもメディアにも嫌われてしまったことを語る | 「未来はソフト・ファシズムさ」

                            大統領候補になったのは「大した話じゃない」 今年の3月でジジェクは75歳になった。金融危機について語った結果、最近では思想界の「ロックスター」として名を馳せた。彼のラカン派的世界観も、人々が政治と精神分析の関係に興味を持ちはじめるなかで、改めて注目されている。 ロラン・バルト以来のわかりやすいポップカルチャー批評理論を展開する『スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド2 倒錯的イデオロギー・ガイド』(2012)など、映画製作もおこなった。この4年で9冊の本を著し、1989年のデビュー作にして、ときに代表作とも言われる『イデオロギーの崇高な対象』から数えると、(共著書を除けば)50冊を書き上げたことになる。 1990年にスロベニアで共産党体制が崩壊したとき、ジジェクはスロベニア自由民主党から大統領候補として擁立された。本人いわく、これはそれほど大それた話ではなかったらしい。ジジェクはあくま

                              ジジェク、左派にも右派にもメディアにも嫌われてしまったことを語る | 「未来はソフト・ファシズムさ」
                            • 電気自動車に本格参入を表明した台湾フォックスコンに勝ち目はあるのか? | iPhone受託製造会社が向かう先

                              iPhone受託製造会社が向かう先 電気自動車に本格参入を表明した台湾フォックスコンに勝ち目はあるのか? エヌビディアのファンCEOと登壇するフォックスコンの劉会長 Photo by Walid Berrazeg/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

                                電気自動車に本格参入を表明した台湾フォックスコンに勝ち目はあるのか? | iPhone受託製造会社が向かう先
                              • ハリスと“超中国通”のウォルズが大統領選に勝つことを中国は恐れている | 中国の論理を覆し、「予測不可能」

                                30回以上の訪中経験があり、中国通で知られる民主党の副大統領候補、ティム・ウォルズ。そんな彼とカマラ・ハリス大統領候補という「意外な」組み合わせは、逆に中国政府を悩ませているという。それはなぜなのか、英誌「エコノミスト」が分析する。 中国のプロパガンダに反するハリス 中国政府とその政治アナリストたちは、米国大統領選について頭を悩ませている。突然米国大統領候補になった女性には訪中経験もなく、習近平国家主席と会ったのも一瞬だけだ。ハリスと、ミネソタ州知事のティム・ウォルズ陣営の候補選出によって、中国政府には2つの問題が生じた。 まず、ハリスとウォルズの陣営は、「米国政治は人種差別的で消極的だ」という中国の解釈を揺るがすことになる。さらに、もしハリスが当選すれば、同政権がどのような対中政策をとるのかは未知数だ。それは単にハリスの中国に関する経験が限られているためだけではなく、ウォルズはここ数十年

                                  ハリスと“超中国通”のウォルズが大統領選に勝つことを中国は恐れている | 中国の論理を覆し、「予測不可能」
                                • 値上げか倒産か… 「1000円の壁」に直面するラーメン業界を米紙が取材 | 「日本の国民食」にもインフレの波

                                  ラーメン一杯は1000円を超えると客足が遠のくと言われている。だがインフレや円安、エネルギー費の高騰を背景に、多くの店がいま苦渋の決断を迫られている。そんな岐路に立つラーメン業界を米紙が取材すると、日本経済が抱える問題点が見えてきた。 ラーメン店の閉店が過去最多ペース 手頃な価格で楽しめるラーメンは、日本の国民食とも言えるだろう。麺とたっぷりのスープからなる熱い一杯が、1000円を超えることはほとんどない。 仕事の昼休みにも、学校帰りのお腹を空かせた中高生にも、遅い電車で帰宅途中のサラリーマンにとっても、さっと食べられて頼りになる食事だ。 だが日本はいま、数十年に及んだデフレを経てインフレを経験しており、この安価な一杯にも影響が出ている。2024年、ラーメン店の閉店が過去最高のペースで進んでいるのは、店主たちがコスト上昇に対処するために「1000円の壁」を超える値上げをするか、さもなければ

                                    値上げか倒産か… 「1000円の壁」に直面するラーメン業界を米紙が取材 | 「日本の国民食」にもインフレの波
                                  • 「親が貢献感を持つことができれば、子どもに頼ることも減るでしょう」 | 岸見一郎 25歳からの哲学入門

                                    【今回のお悩み】 「歳を重ねるにつれて、親が自分を頼るようになってきて負担が増しています。ちょうど良い距離の取り方を教えてください」 自分の面倒を見てくれる立場だった親が、自分のことを頼るようになってきた。もちろん、親の力になりたいという思いはあっても、こちらも自分の生活があり、親のためだけに自分の時間や労力を捧げるわけにもいきません。どうしたら互いを傷つけることなく、関係の変化に対応できるのでしょう。 アドラー心理学に詳しい岸見一郎先生に相談しました。 親は、以前できていたことができなくなってきたと自覚したときに、これから先の人生を思って不安にならないわけにいきません。他方、子どもも、親がいろいろなことができなくなってきているのを見たら、動揺します。 そんな親を見て力になろうと思わない人はいないでしょうが、親を援助しなければならないからといって、自分の生活を変えることは難しく、何から何ま

                                      「親が貢献感を持つことができれば、子どもに頼ることも減るでしょう」 | 岸見一郎 25歳からの哲学入門
                                    • 「中国通」の米副大統領候補ティム・ウォルズを、中国はどう見ているか | 米国ナンバー2になるかもしれない男と中国の関係

                                      米民主党の副大統領候補に指名されたティム・ウォルズ氏は、天安門事件が起きた年に中国で教えていたり、新婚旅行先に中国を選んだりと、かなりの「中国通」とされる。そんな彼を中国政府や一般の中国人はどう見ているのか。作家の譚璐美氏が解説する。 親しみやすい「庶民派」 11月の大統領選挙を控えて、米国ではいま、民主党の副大統領候補に指名されたティム・ウォルズ氏(60)が注目されている。 現在、ミネソタ州知事2期目を務めている彼は、ネブラスカ州で生まれた。高校時代に州兵に入隊登録して24年間を過ごした。州兵は、普段は民間の仕事や学業に従事するかたわら、州知事の指揮下で治安維持や災害救援などにあたる。戦争になれば、連邦政府の指揮下に入り、即時召集される予備役部隊でもある。 ウォルズ氏は入隊後、並行してネブラスカ州立大学に入学し、同僚教師と結婚して、妻の故郷であるミネソタ州に移り住み、高校の地理の教師にな

                                        「中国通」の米副大統領候補ティム・ウォルズを、中国はどう見ているか | 米国ナンバー2になるかもしれない男と中国の関係
                                      • パラ水泳選手の間でいじめ? 「障がいを疑われた」選手がメダル会見で涙 | 世界記録を樹立した後に受けた暴言…

                                        世界記録を樹立した後に受けた暴言… パラ水泳選手の間でいじめ? 「障がいを疑われた」選手がメダル会見で涙 米国のパラ競泳選手のクリスティ・ローリー・クロスリー。パリ五輪は彼女にとってパラデビュー戦。女子100m背泳ぎS9で金、女子50m自由形S10で銀を獲得した。Photo by Adam Pretty/Getty Images

                                          パラ水泳選手の間でいじめ? 「障がいを疑われた」選手がメダル会見で涙 | 世界記録を樹立した後に受けた暴言…
                                        • 英紙が取材 なぜ日本の学校健診では女子も上半身裸にさせられるのか | 「嫌とは言えませんでした」

                                          児童生徒を上半身裸にする日本の学校健診は、文科省から配慮を求める通知があったにもかかわらず、なぜなくならないのか? 英紙「ガーディアン」東京特派員が女子の母親や識者に取材し、その理由を探る。 「胸が完全にさらされて恥ずかしかったです」と中学校で年に一度の健診を受けた、日本のある女子は書いている。 「健診前に先生から、トップスとブラをめくり上げるように言われました……したくなかったけど、嫌とは言えませんでした」と別の女子は述べる。 日本の学校では5〜18歳の男女が健診の際、上半身裸になるよう求められることがある。ガーディアン紙が入手した13歳の女子生徒2名による証言は、そうした学校に通う子供たちが覚える不快感やトラウマの典型だ。 親や活動家のあいだではこの慣習に対する怒りが広がっており、教育・保健関係者は4月に新年度が始まる前に廃止してほしいとの要望を受けている。 松山市議の田渕紀子は、自分

                                            英紙が取材 なぜ日本の学校健診では女子も上半身裸にさせられるのか | 「嫌とは言えませんでした」
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