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J.G.バラードの検索結果41 - 48 件 / 48件

  • 『千年紀の民』 J・G・バラード著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    一昨年、惜しくも他界した英国のSF作家バラード。空想力を尽くして描かれる世界の極限状況と、その中に置かれた個人の行動と錯乱。その語り口とヴィジョンは、多くのクリエイターに強い影響を及ぼして来た。 本作の発表は八年前と遡るが、死後、日本語で最初に読める長編小説であることに変わりはない。実際、最初の一頁(ページ)から、読者は一気にバラードの世界に引き込まれる。ある日、ロンドンの高級住宅街で、突如として革命が起きたというのである。抑圧された民に、中産階級が打倒されたわけではない。高い学歴を誇り、豊かな資産に恵まれた住民そのものが蜂起し、あてのない破壊やテロ行為に走り始めたのだ。 BBCの前では大規模なデモが行われ、ナショナル・フィルム・シアターが放火される。テート・モダン美術館やヒースロー空港では爆破による死者まで出る。いずれも、知の伝播(でんぱ)や蓄積とビジネスの円滑な運営のためにつくりあげら

    • リドリー・スコット、J・G・バラード作の小説「22世紀のコロンブス」をNetflixで映画化 - 海外ドラマNAVI

      日本で9月15日(金)に公開されるエイリアン・シリーズ最新映画『エイリアン:コヴェナント』で、監督を務めたリドリー・スコット。その彼が、J・G・バラードのSF小説「22世紀のコロンブス(Hello America)」を原作に、Netflixで映画を製作することを、米Deadlineが報じた。 1981年にイギリスで刊行された「22世紀のコロンブス」は、アメリカの経済が没落し、人々が去って一世紀経った未来が舞台。アメリカ再発見の旅に出た開拓者の一団は、荒廃した土地で廃墟を訪れながら、危険に遭遇する。そして、権力を守るため核兵器を投じようとするカリスマ的なリーダーと対決することになる。 ちなみに、スコットがNetflixに向けて映画を製作するのはこれが2度目。今年3月には、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズを題材に、アンドリュー・ドミニク(『ジェシー・ジェームズの暗殺』)監督、トム・ハーディ(『

        リドリー・スコット、J・G・バラード作の小説「22世紀のコロンブス」をNetflixで映画化 - 海外ドラマNAVI
      • Amazon.co.jp: 永遠へのパスポート (創元推理文庫 629-7): J.G.バラード (著), 永井淳 (翻訳): 本

          Amazon.co.jp: 永遠へのパスポート (創元推理文庫 629-7): J.G.バラード (著), 永井淳 (翻訳): 本
        • J・G・バラード「十八歳の時に知っておきたかったこと」(エッセイ) - 機械仕掛けの鯨が

          J・G・バラードの未訳エッセイを翻訳した。 テキストは雑誌《Re/Search》のJ. G. Ballard特集号を使用したが、初出はthe Sunday Express Magazine no.38, Dec.27,1981 のようだ。 十八歳の時に知っておきたかったこと とても答えにくい質問だ。多くの点で、軽率な回答と真剣な回答が同じものになってしまう。われわれの人生というのは、自分でも気づかないうちに自分自身に対して演じている、一種の拡張されたジョークなのだから。つまり、わたしは自分自身をこう見ている。郊外の小さな家に住み、外には錆びた車、動かないテレビ――唯一動くのはコルク栓だけ。ジョークに違いないと思う。わたしはここで何をしているのだろう? わたしはピンターの戯曲の登場人物か、脚本家の手に負えなくなったシットコムの登場人物に違いない。 もし十八歳の自分がここに来たら、一目見て、高

            J・G・バラード「十八歳の時に知っておきたかったこと」(エッセイ) - 機械仕掛けの鯨が
          • 時の声 / J・G・バラード - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

            時の声 (創元SF文庫) 作者: J・G・バラード,吉田誠一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1969/05/02メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (27件) を見る ■60年代ニューウェーブSF 60年代ニューウェーブSFの第一人者といわれるJ・G・バラードの初期短編集。バラードの名はSF小説を最も読んでいたであろう10代の頃から知ってはいたのだが、どうも文章がとっつき難くて代表作の『結晶世界』程度しか読んでいなかった。その『結晶世界』も読んだ当時の感想は「?」だったなあ。世界の終わりや異様に変貌する世界など、オレの好きそうなテーマを扱っていたバラードだったが、イマイチのめりこめなかったのは、10代のオレにとってバラードの小説は単に「スカッとしねえ小説」だったということなんだと思う。なんかこう、退廃なのね。登場人物が厭世的で初っ端からグダグダなの

            • Amazon.co.jp: コカイン・ナイト (新潮文庫 ハ 14-2): J.G. バラード (著), Ballard,J.G. (原名), 和子,山田 (翻訳): 本

                Amazon.co.jp: コカイン・ナイト (新潮文庫 ハ 14-2): J.G. バラード (著), Ballard,J.G. (原名), 和子,山田 (翻訳): 本
              • J.G.バラードと健忘症(アムネジア) - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)

                J.G.バラードが「SF小説SF」について語った、最も有名なフレーズは、多分これ。 →J・G・バラード - Wikipedia バラードの有名な宣言に「真のSF小説の第一号は、健忘症の男が浜辺に寝ころんで、錆びた自転車の車輪を見つめつつ、両者の関係性の究極的な本質をつきとめようとする、そんな物語になるはずだ。」という文章がある。 翻訳は伊藤典夫の「内宇宙への道はどれか?」(季刊NW-SF No.1、1970年)のが一番有名っぽいんだけど、「内宇宙への道はどちらか?」というタイトルで、S・Fマガジンの1997年3月号に訳し直されてるっぽい(未確認)。原題は「Which Way to Inner Space ?」なので、「どちらか」のほうが多分正しいと思う。 現在テキストとして入手しやすいのは、『J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド』(木原善彦・訳、白揚社)の単行本のほうか。 そこでは当

                  J.G.バラードと健忘症(アムネジア) - 愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)
                • Amazon.co.jp: ハイ・ライズ (創元SF文庫): J・G・バラード (著), 村上博基 (翻訳): 本

                    Amazon.co.jp: ハイ・ライズ (創元SF文庫): J・G・バラード (著), 村上博基 (翻訳): 本