ストライガ( Striga)は、双子葉植物である ハマウツボ科に分類される 寄生植物である。 万葉集にも登場し生け花にも用いられる ナンバンギセルや、浜辺で時折みかけるハマウツボ、山地や湿地で美しい花を咲かせる シオガマギクやコシオガマなどがこの仲間にはいる。一方で、地中海沿岸で野菜や花卉に寄生する オロバンキなど、多大な農業被害をもたらす寄生植物もある。中でも“魔女の雑草(witchweed)”とも呼ばれるストライガによる農業被害は特出している。特に Striga hermonthicaは、モロコシやトウモロコシ、イネなどの主要な穀物の根に寄生し甚大な被害を出しており、主にアフリカの半乾燥地域を中心に感染領域約40万km2(日本の本州の2倍程度の広さ)、年間被害額推定1000億円といわれる。このため2010年のサイエンス誌で、 世界の食糧安全保障を脅かす七大病害のひとつとしてとりあげられ