人類学を標榜しておいて、ようやくの投稿が哲学者のロラン・バルトっていうのもあれですが… まあ、読書日記も兼ねていることだし、考えたことなんで書こうと思います。 この前、別の場所で写真について考える機会があり、その際にロラン・バルトの写真論『明るい部屋 写真についての覚書』(花輪光訳、みすず書房)を読んだ。 明るい部屋―写真についての覚書 作者: ロランバルト,Roland Barthes,花輪光 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 1997/06 メディア: 単行本 購入: 8人 クリック: 95回 この商品を含むブログ (139件) を見る とりあえずまとめてみます。 最愛の母を亡くしたロラン・バルトは、母の面影を探して家にある写真をあれでもない、これでもないと見つめていた。 そしてついにこれぞまさしく母であるという写真を見つける。 それを見るなり、私はとっさにこう叫んだ。 《これ