青年期のラット(生後28~37日)を4つのグループに分け、水とエタノール、エナジードリンク(レッドブルを使用)、エタノールとエナジードリンクの混合物(AMED)を2日間連続で投与し、2日休み、という形で計6回与えた。 1回分の投与を70kgの人に置き換えると、約1.5~2杯分のエタノール12gと、エナジードリンク2缶分に相当する。これらの飲み物は、人間の若者がビンジ飲酒(短時間で大量に飲むこと)をするのと似たやり方で与えた。 実験の結果、エナジードリンク単独投与群では、投与直後(生後40日)に自発的運動量が有意に増加。この効果は成体期(生後90日)まで持続した。また、同群では物体認識記憶の低下も見られた。 興味深いことに、AMED群ではこれらの変化は観察されなかった。これは、エタノールがエナジードリンクの刺激効果を相殺した可能性を示唆している。空間記憶に関しては、エタノール単独投与群でのみ